本シリーズでは、行動健康科学に基づく組織開発とストレスマネジメントの専門家である川西由美子氏を講師に招き、働き方や上司と部下の関係、チームマネジメントなどについて、読者の皆さんが抱えている悩みに答えていきます。

 今回は、心の安定に影響を与えるゆらぎ(1/fゆらぎ)がテーマです。ぜひ、皆さんも日々、工夫されていることがあれば教えてください。


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(写真:PIXTA)

 こんにちは。川西由美子です。

 いよいよ、日本でも65歳以上の方々への新型コロナウイルスのワクチン接種が始まりましたね。ただ、変異株への恐怖や、緊急事態宣言の延長などがあり、私もそうですが、慢性的なストレスがたまってしまいますね。

川西由美子(かわにし・ゆみこ)
1998年に行動健康科学をベースにしたコンサルティング会社を創立。2005年からはEAP総研代表取締役として多くの企業でメンタルヘルス対策などにあたり、その後フィンランドで、世界25カ国で使われている組織活性化技法「リチーミング」の指導者資格を取得した。現在はオランダが本社の総合人材サービス会社ランスタッド(日本法人)にてクライアントソリューション組織開発ディレクターを務める。臨床心理学や産業組織心理学が専門で、著書に『ココロを癒せば会社は伸びる』(ダイヤモンド社)、訳書に『産業組織心理学によるこれからのリーダーシップ』(日科技連出版社)など。ベトナムやインドネシアの企業・大学でも研修・教育活動を行っている。

 このような時期は、自身の心身のバランスを取ることが何よりも大切です。しかも今は季節の変わり目。曇り空も多く、気分までも不安定になりがち。今回は、気分を安定させるキーワード「1/fゆらぎ(エフ分の1ゆらぎ)」を生活に取り入れる知恵をお伝えします。

 1/fゆらぎとは、「パワー(スペクトル密度)が周波数fに反比例するゆらぎ(ただしfは0よりも大きい、有限な範囲をとるものとする)」のこと。専門的で難しいですよね。要は、1/fは心地よさの指標だと思ってください。

 ロウソクの炎の揺れ、川の流れる音、波の音、雨音、心臓の音、木の葉が風に揺れるさま……。規則的に感じるものでも、よく見たり、聞いたり、触れたりすると、ほんの少しずれているのです。これが1/fゆらぎなのです。

ジャズの「ドレミファソラレ」もゆらぎ

 例えば、音楽もそうですね。私はジャズが大好きなのですが、ジャズを何十年も演奏しているミュージシャンに、「ジャズを一言で言うと何ですか?」と質問したことがあります。すると「『ドレミファソラレ』だね」と言われ、びっくりしたことを思い出します。

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