本シリーズでは、行動健康科学に基づく組織開発とストレスマネジメントの専門家である川西由美子氏を講師に招き、働き方や上司と部下の関係、チームマネジメントなどについて、読者の皆さんが抱えている悩みに答えたり、分析したりします。今回は、ウクライナ支援について考えます。
皆さん、こんにちは。川西由美子です。
ウクライナ危機は、世界が注目する大きな問題に発展しています。近隣諸国はウクライナから避難してきた人々を受け入れ、必要な物資を送るなど、様々な人道支援に取り組んでいます。人道支援をしている人の多くは、誰かから強制されたわけではなく、自らの意思で行動しています。
前へ進む心をつくるには

現在もウクライナは、ロシアの侵略によってライフラインが切断され、日常生活を脅かされています。どんな苦難があっても前に進もうとする心をつくるには、どのような要素が必要なのかについて改めて思いを巡らせました。もしあなたが職場で、やらされている感や働きがいがないと思っているなら、今回の記事を参考にしてほしいと思います。
ウクライナへの支援の動きを見聞きして、思い出したことがあります。
2011年の東日本大震災で発生した福島第1原子力発電所の事故によって、福島県南相馬市の一部では地元住民に退去命令が出されました。その際に支援に奔走した、東京都の杉並区の取り組みです。
私は震災前の10年に南相馬市で心のケアに関するセミナーを実施し、震災後の12年から3年間、国の委託事業として被災地となった南相馬市民へのメンタルヘルスケアに携わりました。
以下のお話は、当時の南相馬市の関係者や杉並区役所で私が見聞きしたことに基づくものです。
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