本シリーズでは、行動健康科学に基づく組織開発とストレスマネジメントの専門家である川西由美子氏を講師に招き、働き方や上司と部下の関係、チームマネジメントなどについて、読者の皆さんが抱えている悩みに答えていきます。

 今回は、異動や転職に伴う不安の撃退法。4月は仕事や生活の環境が大きく変わるタイミングで不安はつきもの。不安を撃退する方法をご紹介します。皆さんも、どのように不安を撃退したか、経験談などをお寄せください。


■川西先生に相談したい内容を募集します

 川西先生に悩みを相談したい方は、「お悩みアンケート」にお答えください。相談内容を編集部で確認・選考の上、編集部が皆さんのお悩みを川西先生にお届けします。

>>「お悩みアンケート」に回答する

異動に伴う不安をどう撃退する?(写真:PIXTA)
異動に伴う不安をどう撃退する?(写真:PIXTA)

 春は日本のビジネス界では異動や転職の季節。親しい人と離れるなど、生活面でも外的要因によって環境が大きく変わる時期ですね。新たな変化についていけるか、不安が出てくる時期でもあります。

 自分に適応力が備わっていればいいな、なんて、感じてはいませんか。実は、皆さんはもう持っているのですよ。今回は、4月からのスタートを快適に切るための秘訣をお教えします。

 まず、不安が高まるメカニズムを整理してみましょう。

<span class="fontBold">川西由美子(かわにし・ゆみこ)</span><br> 1998年に行動健康科学をベースにしたコンサルティング会社を創立。2005年からはEAP総研代表取締役として多くの企業でメンタルヘルス対策などにあたり、その後フィンランドで、世界25カ国で使われている組織活性化技法「リチーミング」の指導者資格を取得した。現在はオランダ・ランスタッドでクライアントソリューション組織開発ディレクターを務める。臨床心理学や産業組織心理学が専門で、著書に『ココロを癒せば会社は伸びる』(ダイヤモンド社)、訳書に『産業組織心理学によるこれからのリーダーシップ』(日科技連)など。ベトナムやインドネシアの企業・大学でも研修・教育活動を行っている。
川西由美子(かわにし・ゆみこ)
1998年に行動健康科学をベースにしたコンサルティング会社を創立。2005年からはEAP総研代表取締役として多くの企業でメンタルヘルス対策などにあたり、その後フィンランドで、世界25カ国で使われている組織活性化技法「リチーミング」の指導者資格を取得した。現在はオランダ・ランスタッドでクライアントソリューション組織開発ディレクターを務める。臨床心理学や産業組織心理学が専門で、著書に『ココロを癒せば会社は伸びる』(ダイヤモンド社)、訳書に『産業組織心理学によるこれからのリーダーシップ』(日科技連)など。ベトナムやインドネシアの企業・大学でも研修・教育活動を行っている。

 不安を感じるのはもちろん脳ですが、脳は、絶対値よりも変化の大きさに反応します。そして、変化の先が予測できず、どうなるか分からない状況において、不安は最も高まります。

 例えば、コロナ禍で考えてみてください。東京都で見れば、昨年4月の「第1波」ピーク時は1日の新規感染者数は200人台でした。現在は「第3波」がピークアウトしつつある段階ですが300人台です。絶対値は今の方が大きい。でも、不安は昨春ほど大きくないはずです。

 新型コロナウイルスの感染拡大から1年がたち、世界的に経験が蓄積されています。ワクチンの存在もあり、「遠からずピークアウトする」ということが予測できているため、精神的な疲労の蓄積があったにせよ、不安は抑えられているのではないかと思われます。

 では、不安に対する対処方法を説明していきますね。

この記事は会員登録で続きとコメントをご覧いただけます

残り2040文字 / 全文2935文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「川西由美子の相談室「それでいいのよ」」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。