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育休から復帰後、「好きだけどきつい」仕事に戻るべきか?

【第3章】ポジショニング
お題(5) 育休から復帰後、「好きだけどきつい」仕事に戻るべきか?

 今回はあえて主人公の設定を女性にしたいと思います。ご自身のこととして当てはめにくい場合は、主人公が自分の同僚や部下だったら、どのようなアドバイスをするかという観点で議論に参加いただけたらと思います。

 Cさんはあるメーカーに新卒で入社し、マーケティング職として10年間働いてきました。入社当時から希望した部署に配属になった喜びに加え、持ち前のやる気と能力で結果を出し、社内表彰を受けたこともありました。ただ、国内外の関係各部署や、広告代理店、調査会社などとのやり取りで、残業も多く仕事時間はかなり不規則でした。それでも、好きな仕事であり人間関係も良かったことから、それほど苦痛に感じたことはありませんでした。

 プライベートでは3年前に結婚。Cさんは公私共に充実していましたが、子どもができたため産休に入ることになりました。

 社内でも評価の高かったCさんは産休・育休後、現在のマーケティング部に戻ってきてほしいと言われつつ、勤務時間が不規則な職種であることから、このほど人事部内に新設された「女性キャリア推進室」の室長として復帰するというオプションも提示されました。会社側はCさんのような優秀な女性に、ライフステージの変化をきっかけとした新たな活躍の場も提示してくれたのです。

 女性キャリア推進室は、会社として女性の管理職比率を上げていくプランを策定すると同時に女性社員のキャリアの構築を後押しするなど多忙になりそうですが、マーケティング部のような勤務時間の不規則さはないようです。

 Cさんの夫は別の業界で、できるだけサポートすると言ってくれていますが、100%育児を頼るわけにはいきません。また、義父母や両親は遠方に住んでいるため、毎日のように育児を手伝ってもらうこともできない状況です。コロナ禍で現在は週の半分ほど在宅勤務にはなっていますが、復職時に全く同じ状況かどうかは分かっていません。

 Cさんは、まさにライフステージの変化を機に自分の社内におけるポジショニングをどのように取っていくべきか悩んでいます。あなたがCさんだったら、マーケティング部に戻るか、新設された女性キャリア推進室の室長になるか、どちらのオプションを選ぶでしょうか。あるいは、Cさんの同僚や上司だったら、どのようなアドバイスをしますか。皆さんのご意見をRaise(レイズ)上でお寄せください。

 もちろん、育児に関する考え方や家族のサポートのレベルは人によってそれぞれ異なりますが、ライフステージの変化は特に多くの女性にとって身近なことであり、また都度キャリアとの間での悩みに直面するであろうことから、このようなお題を設定しました。

 皆さま、奮って議論にご参加いただけると幸いです。

 本シリーズと同じくマーケターキャリア協会(MCA)が進めているプロジェクトに「学生道場」があります。これはマーケティングやキャリア構築に関心がある大学生・大学院生に、マーケティングをベースにしたキャリア論を、本シリーズとリンクする形で伝授するものです。

 この第3回が9月14日に開催され、学生たちが谷津さんの解説に加え、就職活動の際の服装について議論するグループワークも交えながら、ポジショニングについて学びました。Raise上では、日経ビジネス電子版読者の皆さんに加え、学生道場の参加者にも議論に加わってもらい、多様な意見を出し合っていただきたいと考えています。どうぞお楽しみに。

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【第3章】ポジショニング
お題(5) 育休から復帰後、「好きだけどきつい」仕事に戻るべきか?

上記のメーカーのマーケティング職に就くCさんの気持ちになって、産休・育休からの復職の際、マーケティング部か、女性キャリア推進室か、どちらの部署に戻るべきか、ポジショニングの観点も踏まえながら考えてみてください。

次回は、皆さんのコメントを踏まえて、ポジショニングについてさらに詳しく解説します。

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