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自分が望むキャリアを主体的に築いていくにはどうしたらいいのかを、「マーケティング」の観点から学ぶシリーズ「“働く”をマーケティングする」。一般社団法人マーケターキャリア協会(MCA)理事の富永朋信氏を講師に招き、読者の皆さんと一緒に議論をしながら、マーケティングのエッセンスをキャリア形成に生かす方法を身に付けます。

議論は全8回、以下の各章で2回ずつ実施します。

第1章 あなたをブランド化する
第2章 相手の気持ちを読む
第3章 ポジショニング
第4章 マーケティングを武器にする

それではシリーズのスタートです。お見逃しのないよう、シリーズのフォローをお願いします。

(写真:PIXTA)

 皆さん、こんにちは。一般社団法人マーケターキャリア協会(MCA)理事の富永朋信です。MCAは、「マーケターの価値を明らかにする」をビジョンに掲げ、様々な活動をしている団体で、このたび、「“働く“をマーケティングする」と題して、よりよいキャリアを築いていくためのヒントを、「マーケティング」を切り口に読者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

富永朋信(とみなが・とものぶ)氏
プリファード・ネットワークス執行役員 最高マーケティング責任者
1992年大学卒業後、コダック社に入社。以来、日本コカ・コーラ、西友など9社でマーケティング関連職務を経験。うち、ソラーレホテルズアンドリゾーツ、西友、ドミノ・ピザ ジャパンなど4社でCMO(最高マーケティング責任者)を拝命。座右の銘はいろいろあるが、今のお気に入りは「鏡を信じるな」。現職の他に安倍内閣全世代型社会保障コミュニケーションアドバイザー、厚生労働省年金局年金広報アドバイザー、日経クロストレンドアドバイザリーボード、イトーヨーカ堂顧問、セルム顧問などを拝命。著者に『「幸せ」をつかむ戦略』(日経BP)など

 私はこれまでに、日本コカ・コーラ、西友、ドミノ・ピザ ジャパン(東京・千代田)など9社でマーケティングの仕事をしてきました。AI(人工知能)・ロボティクスのプリファード・ネットワークス(東京・千代田)など直近の4社ではCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)として、それぞれの会社でマーケティング全般を統括する立場にいます。

 マーケティングは、商品を売ったりサービスを広めたりするために、消費者の心をつかむ仕事です。ですが、転職を繰り返し、複数の会社のポジションを兼務する自分の働き方を振り返ったとき、このマーケティングのスキルは自分自身のキャリア形成にとても役立っていると実感しています。

 「働く」ことは人生の大きな部分を占めています。そして「働き方」は人それぞれです。自分の望む仕事を自分自身の力で手繰り寄せる人もいれば、流れに身を任せる人もいます。でも、一度きりの人生です。どうせなら、やりがいを持ちながら、楽しく仕事ができた方がいい。

 そこでこのシリーズでは、「働くこと」自体をマーケティングの観点で斬ってみようと思っています。そして、MCAのメンバーとの議論を通じて、皆さんにこれからのキャリア形成にマーケティングの視点を生かしてもらいたいのです。