
皆さんこんにちは。リクシス佐々木です。
前回記事では、団塊ジュニア世代以降のビジネスパーソンが、「未曽有の両立サバイバル」時代に突入する、という構造変化についてお話しました。
これまでの20年とこれからの20年の最大の違いは、「働く世代」の家族構成と働き方のパラダイムシフトです。
私自身団塊ジュニア世代ですが、この世代以降は兄弟姉妹が極端に少なく、未婚率も高い。
結婚していたとしても晩婚で、40代後半で幼い子供を育てている家庭も多い。女性の登用・活躍も進み、共働きで、男女関わらずそれぞれの責任を会社で背負っている。
高齢の親の「老い」や「介護」に向き合わなければならないことは分かっているけれど、昔のように、多くの兄弟姉妹で分担したり、専業主婦である配偶者に頼ったりする、ということができない。人によっては、仕事も育児も介護も同時に行い、ケアをする対象高齢者も1人ではない(自分の両親、配偶者の両親を含むと複数人介護が当たり前になる)──。
このまさに、未曽有のサバイバル両立時代を私たちが生き抜いていくためには、一体何が必要なのでしょうか。
今日は、皆さんから頂いたコメントなどを交えながら、その答えを、具体的にひもといていきたいと思います。
認知症の疑いでも通院をしぶる親をどう説得する?
最初に具体的なケースについて、情報知識がどれほどのインパクトを持つか、皆さんと考えていきたいと思います。
物忘れが激しくなってきたように感じる、遠方に住む父。心配なので病院に連れて行こうと思っても、「俺は大丈夫、年寄り扱いするな」と取り合わない。あなたならどうする?
A.とにかくあの手この手で家族による説得を試みる
B.本人が嫌がるのでしばらく様子見することにする
C.その他
こちら、皆さんはどう考えるでしょうか。
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