
こんにちは、リクシスの酒井です。今回は、頼りにしたい「介護のプロ」の人手不足について考えます。
これまで、連載の中でも繰り返し述べてきたことですが、介護の原則は「介護はできるだけプロにお願いする」ということです。自分の仕事に集中して頑張りながら、自分の人生はもちろん、介護に必要となるお金を捻出するという意味があります。また、近代の介護には高度な専門性が求められ、素人が手を出すと、介護の状態が悪化するリスクも意識する必要もあるからです。
「親に迷惑をかけたから」「親に愛されて育ったから」といった背景から、親の介護は自分でしてあげたいという気持ちになることは、危険なのです。とはいえ、介護のプロにはお願いできない介護もあります。それは「親子であったことをお互いに喜び合えるような精神的な介護」です。親子で旅行をしたり、食事をして会話を楽しんだりするような介護は、家族にしかできないものです。
とにかく「介護はできるだけプロにお願いする」という原則は、特に、仕事と介護を両立していくためには、非常に重要なものです。ところが、この原則は今、危機的状況にあります。介護をお願いできる介護のプロの数が圧倒的に足りていないのです。今回は、そんな、介護のプロに関する話をしてみたいと思います。
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