読者の皆さんと一緒に親、そして自分自身の「老い」とうまく付き合うための「エイジングリテラシー」を学ぶシリーズ。今回のテーマは、前回に引き続き、睡眠と老化の関係および、睡眠確保のアイデアについて、読者の皆さんからのコメントを踏まえ検討します。

 こんにちは。リクシスの佐々木です。

 前回は「睡眠と老い」に関する最新の研究結果や調査結果等をご紹介しました。皆さまからたくさんのコメントを頂き、ありがとうございます。

(写真:PIXTA)
(写真:PIXTA)

 きょうは、頂いたご意見を踏まえながら、これから超高齢社会に向かう私たちが、どのように良質な睡眠を確保したらよいか、皆さまと共にひもといていきたいと思います。

 (※引用するコメントは読みやすさを考慮し、一部編集している場合があります)

「睡眠」には、脳内の代謝副産物を洗い流す機能がある


何か言いたい老いぼれ
 睡眠時間と認知症発生比率に相関があることは理解できるが、因果関係は何とも言えないのではないだろうか? 認知症になった結果睡眠の質が低下し、よく眠れないので短時間寝た後起きてしまったり、逆に長時間寝床から離れられなかったりするということも考えられるのでは?

 前回、中高年の「睡眠」は、後々の認知症発症に影響する、という研究結果をご紹介しましたが、実はその因果関係についても、2019年、学術誌「サイエンス」に掲載された米ボストン大学の論文で明らかになってきています。

 「何か言いたい老いぼれ」さんのように、科学的な因果関係をより詳しく知りたい、という方が多くいらっしゃると思いますので、きょうはまずその紹介から始めたいと思います。

 ローラ・ルイス氏が率いるボストン大学の研究チームは、睡眠中の脳内で、アルツハイマー病の原因の一つとされるβアミロイドなどの物質が、「脳脊髄液のゆるやかな大波」によってまるで洗い流されるかのように除去されていることを突き止めました。

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