読者の皆さんと一緒に親、そして自分自身の「老い」とうまく付き合うための「エイジングリテラシー」を学ぶシリーズ。今回は、コロナ禍で課題となっている高齢者の健康維持について、前回のコメントを踏まえて解説します。

リクシスでチーフ・ケア・オフィサー(CCO)を務めている木場猛です。前回は、コロナ前後で⾼齢者に何が起きたのか、について現時点で分かっていることを紹介しました。親御さんやご⾃⾝の体調変化や不安などについて、ご意見をいただきありがとうございました。
今回は、リクシスに寄せられたご家族の声やいただいたコメントをご紹介しつつ、コロナ下で高齢者の健康をどう維持していくか、についてご説明します。
前回お話しした高齢者クラブでは「医者からは歩くようには言われて気にしているけれど、おっくうになってあまりできていない」というお話をされている方がいました。また、介護現場で実際に高齢者を支援する介護職の方からは、「活動量を維持しなければならないと知っていても、感染予防が最優先になっているためどうしても以前のようにはいかない」という状況を聞いています。
現状では、リスクの高い高齢の方にとって感染予防が最優先になることは当然のことですが、生活制限による健康リスクとどうバランスを取ればよいのでしょうか。
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