全4698文字
著名な経営者や専門家が「ニューノーマル時代の成長戦略」をテーマに議論するウェビナーシリーズ「日経ビジネスLIVE」。7月9日のDay2には、DMG森精機の森雅彦社長(中央左)と早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授(中央右)、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長(左)、エール(東京・品川)の篠田真貴子取締役のほか、野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏、みずほ総合研究所欧米調査部長の安井明彦氏、東京財団政策研究所主席研究員の柯隆(か・りゅう)氏が登壇する。
「日経ビジネスLIVE」とは:「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト

 新型コロナウイルスの感染拡大を機に訪れた「ニューノーマル」。前例のない事態にどう適応し、成長戦略を描くか。日本を代表する大手企業トップ、著名有識者がライブで本音を語り、視聴者の質問にも答える――。それが「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに新たに始まる「日経ビジネスLIVE」のWebセミナー(ウェビナー)シリーズだ。

 企業経営、世界経済、消費行動、イノベーション……、混迷のコロナ時代にリーダーたちが示す未来とは。日経ビジネスLIVEは7月2日から8月中旬まで、合計7日間(予定)にわたり、オンラインで開催する(参加費無料)。テーマは、「ニューノーマル時代の成長戦略~新たな長期的価値の創造」(主催:日経ビジネス、Platinum Partner:EY Japan、Gold Partner:ServiceNow Japan)。ぜひ、ご参加ください。

 7月9日(木)の「Day2」には、もの作りの根幹を支える工作機械大手・DMG森精機の森雅彦社長と気鋭の経営学者である早稲田大学大学院の入山章栄教授が、「もの作りが変わる~コロナが加速する経営のデジタル化」をテーマに議論。次のセッションでは、オンライン生命保険のライフネット生命を創業し、現在は立命館アジア太平洋大学(APU)の学長を務める出口治明氏と、外資系企業やほぼ日(旧・東京糸井重里事務所)などを経て現在はスタートアップ、エール(東京・品川)の取締役に就いている篠田真貴子氏が登壇。働き方など日本のレガシーをどう変えていくかを議論する。

 3つ目のセッションでは、著名なエコノミストと米中の政治・経済専門家が登壇。日本銀行の審議委員を務めた野村総合研究所のエグゼクティブ・エコノミストの木内登英氏、米国経済に詳しいみずほ総合研究所欧米調査部長の安井明彦氏、中国経済に詳しい東京財団政策研究所主席研究員の柯隆(か・りゅう)氏が、世界経済の回復時期や米中対立の行方を読み解く。

>>参加を申し込む

■プログラム Day2=7月9日(木) 「革新とレガシー」

15:35-15:40 オープニング

15:40-16:30 もの作りが変わる~コロナが加速する経営のデジタル化
森雅彦氏 DMG森精機 代表取締役社長
入山章栄氏 早稲田大学大学院経営管理研究科 教授

16:40-17:30 ニューノーマルで考える日本の「レガシー」
出口治明氏 立命館アジア太平洋大学(APU) 学長
篠田真貴子氏 エール取締役

17:40-18:30 経済回復はいつになるのか? 米中・新冷戦の影響を読む
木内登英氏 野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト
安井明彦氏 みずほ総合研究所 欧米調査部長
柯隆氏 東京財団政策研究所 主席研究員

>>三菱商事・垣内威彦社長やアイリスオーヤマ・大山健太郎会長、一橋ビジネススクール・楠木建教授が登壇するDay1=7月2日(木)のプログラムについてはこちらをご覧ください

>>ほかの日のセッションについてはこちらをご覧ください

DMG森精機・森社長と早大・入山教授が語る「コロナと革新」

森雅彦(もり・まさひこ)氏
DMG森精機社長。1985年京都大学卒業、伊藤忠商事に入社。93年に森精機製作所(現DMG森精機)に移り、94年取締役、99年から現職。2009年には独ギルデマイスターと資本業務提携を締結

 「新型コロナウイルスの感染拡大が収束しても、経済活動全体としては以前と比べて2割、3割は落ちるのではないか」

 新型コロナの感染が急速に広がっていた4月上旬、日経ビジネスのインタビューでそんな厳しい見方を示していたのが、工作機械大手DMG森精機の森雅彦社長だ。「コロナ・ショックで経済の動きが止まってみて、多くの人が『ああ、これまで過剰に消費して疲れていたね』と感じているのではないか」と、世の中のムードが完全に変わったと見る。工作機械という、もの作りの根底を支えるDMG森精機の業績にも影響は大きく、第1四半期(1~3月)の全社受注は783億円と前年同期と比べて35%減少。2020年12月期の業績予想では売上高を4000億円から3200億円~3400億円へと引き下げた。

 人の移動が制限され、商談が先に進まないといった事態が起きたことなどが影響した。機械を出荷したり納品したりするときに関係者が現場に立ち会う、“現場・現物”が大切という従来のもの作りの考え方では、コロナ禍の状況に対応できないからだ。だが、森社長はこの変化を、もの作りを革新するチャンスとも捉える。それが、デジタル化の加速だ。

 既に変化は始まっている。“現場・現物”の確認も、高精細のカメラを何台も設置してライブ映像を見ながらリモートで取引先と一緒に実施する方法となった。森社長は、「商談のやり方も、機械を買うことを決める直前まではデジタル情報で判断して、最後の本当に必要な打ち合せや確認だけ、リアルで現物確認をするという世界が加速していく」「もっと個別にお客さんと直接、しかもデジタルでつながることが重要となってくる」と、ニューノーマル(新常態)の世界を展望する。

入山 章栄(いりやま・あきえ)氏
早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。1998年慶応大学大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所を経て2008年に米ピッツバーグ大学経営大学院で博士号(Ph.D.)を取得。同年より米ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクールのアシスタント・プロフェッサー(助教授)。2013年に早稲田大学ビジネススクール准教授、2019年4月から現職。専門は経営戦略論および国際経営論。近著に『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)

 森社長はリーマン・ショックの後、ドイツの工作機械メーカー、ギルデマイスター(DMG)との統合を決断。2009年に資本業務提携をして、2015年に1つの会社になった。市場が低迷していた2000年代には経営破綻した老舗メーカーの工作機械事業を立て続けに傘下に収めてきた。今回のコロナ禍で森社長は、いかに逆境を克服し、さらなる成長へ結びつけようとしているのか。

 森社長から話を引き出すのは、気鋭の経営学者、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授。イノベーションを創出するための組織改革などに詳しく、日経ビジネス電子版ではこれまで、「入山章栄・安田洋祐の業界未来図鑑」や「パナソニックが挑む『両利きの経営』」といった連載などで人気を博している。森社長と入山教授が、コロナがもたらす革新の可能性について議論する。

(関連記事)
DMG森精機・森社長「新型コロナが収束しても経済は元に戻らない」(2020年4月22日)
【経営教室「反骨のリーダー」】森雅彦社長(DMG森精機)の常識は壊すためにある(2018年10月26日)
早稲田大学・入山教授「“ゼロイチ”なんてウソだ」(2020年1月7日)

>>参加を申し込む