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記事やイベント、動画を組み合わせた新しいコンテンツ「Raise LIVE」。金曜日は副編集長の中沢康彦が「星野リゾートの方程式2020」と題した連載と、イベント「学生・若手に!『星野リゾートの教科書』現場・実践編」を担当します。

2/14(金)はイベント2回目として「『OMOレンジャー』誕生と『ニッチ戦略』」。米国の経営学者フィリップ・コトラー氏の著書「コトラーのマーケティング・マネジメント」の競争地位別戦略を切り口に「ニッチ戦略」の立案とその展開を、「OMO5東京大塚」(東京・豊島)の取り組みを通じて検証します。

社外向けに語ることがほぼなかった星野リゾートの現場担当者とブランド担当者が参加する貴重な機会です。経営学については若手の俊英、武蔵野大学の宍戸拓人准教授が解説。担当の中沢は「星野リゾートの教科書」の著者です。皆様の参加をお待ちしています。

学生・若手に!「星野リゾートの教科書」現場・実践編 トークイベント

2/14 「OMOレンジャー」誕生と「ニッチ戦略」

2/21 経営と繋がるサービス 界 日光、真実の瞬間

2/28 居酒屋以上旅未満 マーケの法則とBEB

[Raise LIVEのトークイベントに申し込む]

 2月7日開催のこのシリーズのイベント1回目「『熱狂的ファンをつくる!』理論と星のや富士」では、米国の経営学者ケン・ブランチャード氏らの著書「1分間顧客サービス」を切り口にしながら、「熱狂的ファンをつくる」取り組みを「星のや富士」(山梨県富士河口湖町)の事例から検証した。

イベント「『熱狂的ファンをつくる!』理論と星のや富士」の様子

 星のや富士の担当者は、地元猟師らの協力で行う「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」などのユニークなサービスメニューを紹介。楽しんでもらうこだわりポイントを具体的に解説した。武蔵野大学の宍戸拓人准教授は「ファンづくりは通常の顧客満足度向上を超えたものであり、星のや富士の取り組みは非常に興味深い」と指摘。刺激的な内容のイベントとなった。

新型コロナウイルスの影響

 さて、ここからは観光業をめぐる最近の動向に目を転じてみよう。

 気になるのはやはり、新型コロナウイルスの影響だ。横浜港に入港しているクルーズ船で感染者が多数いることが判明。格安航空会社(LCC)を中心に中国便の運休が相次ぎ、中国から日本にやってくるインバウンドの旅行者が大きく減少している。

 星野リゾートの場合、「規模の大きな施設でグループで来ていたインバウンドは予約のペースが落ちている」と代表の星野佳路氏は話す。

 それでも星野リゾートは大半の施設が小規模であり、国内客の比率が高いところが多い。このため、多くの施設では今のところ予約にほとんど影響は出ていない、という。2000年以降を振り返っても、03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)などがあったことを踏まえ、星野氏は「短期的に捉えるのでなく、慌てずに対応したい」と強調する。