[ライブ配信を見る(2月27日午後7時開始予定)]
イノベーションを生む組織の作り方

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※2/27に開催予定のRaise LIVE「イノベーションを生む組織の作り方」は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が拡大している状況を受け、参加される皆様の健康・安全面を第一に考慮した結果、誠に勝手ながら、会場でのトークイベントを開催せずに中止とし、公開取材のライブ中継のみ配信とすることにしました。登壇者へのご質問はコメント欄にて随時、受け付けています。

旬の「あの人」と対話ができる。参加者同士でつながれる──。日経ビジネスは、記事やイベント、動画を組み合わせた新しいコンテンツ「Raise LIVE」をお届けします。あなたも、このコミュニティーの一員になりませんか。

木曜日は副編集長の大竹剛が「何が組織を腐らせるのか」と題した連載とイベントを担当します。

■「何が組織を腐らせるのか」トークイベント
2/6 終身雇用は限界? 今何が起きているのか(ライブ映像を再配信中)
2/13 才能を殺す組織、生かす組織
2/20 プロティアンで組織も個人も生産性アップ
2/27 イノベーションを生む組織の作り方(本日開催、イベントは中止、ライブ配信のみ)

そもそも、日本型雇用の良さはどこにあった?(写真:PIXTA)
そもそも、日本型雇用の良さはどこにあった?(写真:PIXTA)

 前回は、これまで日本企業の特徴とされてきた「終身雇用」が崩壊するという前提に立ったとき、個人はどのようにキャリアを築いていったらいいかという問いについて、法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授への取材をベースに考えた。2月20日に開催したRaise LIVEのトークイベントでは、田中教授が提唱する「キャリア資本」という考え方を踏まえ、組織と個人がともに生産性を上げていくにはどうしたらよいかをワークショップ形式で議論した。

2月20日に渋谷・SOILで開催したRaise LIVE「プロティアンで組織も個人も生産性アップ」。左が田中研之輔・法政大学キャリアデザイン学部教授。イベントは日経ビジネス電子版でライブ配信をした。このイベントの収録映像は日経ビジネス電子版の有料会員向けに再配信する予定です(写真:ドリームムービー)
2月20日に渋谷・SOILで開催したRaise LIVE「プロティアンで組織も個人も生産性アップ」。左が田中研之輔・法政大学キャリアデザイン学部教授。イベントは日経ビジネス電子版でライブ配信をした。このイベントの収録映像は日経ビジネス電子版の有料会員向けに再配信する予定です(写真:ドリームムービー)

 イベント参加者の1人で、人事関連の仕事をしているというMakitaさんは、以下のようなコメントを寄せてくれた。


Makita
人事リーダー
現在の諸々のしがらみを取り払って本音で語れるならば、今ならまだ従業員と企業の間でwin winのキャリアプランについて議論できると思う。その仲介をできるのは、ポテンシャルとして人事部が一番近いんじゃないかな?(もちろん一工夫、二工夫が必要ですが)

 これまでの連載で見たきたように、ミドル・シニア層は最近、「働かないおじさん問題」や「50代問題」として組織の中でお荷物扱いされがちだ。だが、Makitaさんが指摘するように、従業員にとってはキャリアをいかに築くか、企業にとっては生産性をいかに高めるかについて、双方が本音ですり合わせることができれば、ミドル・シニアの“復権”に向けて希望はまだ見いだせると思う。人事関連の仕事をしている方から、そのような前向きな意見をいただけると心強い。

 今回は、そもそも限界が指摘されている日本型雇用モデルの良さはどこにあったのかを振り返る。それを基に、「働かないおじさん」とレッテルを貼られるミドル・シニア層はこの先、何に希望を見いだしたらよいのかについて考えてみたい。話を聞いたのは、労働経済学が専門で「希望学」の研究などで知られる東京大学社会科学研究所の玄田有史教授。希望が見いだしにくい社会になったと言われるようになって久しいが、昨今の「働かないおじさん問題」は、その傾向をより強めてしまっている可能性があると思う。そのような状況で、どのように希望を見いだしていったらいいのか、聞いてみたいと考えた。

次ページ 労働経済学の大家、小池氏の“遺言”

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