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[ライブ配信を見る(2月12日午後7時開始予定)]
自動運転社会で日本が発揮できる強みとは

旬の「あの人」と対話ができる。参加者同士でつながれる──。日経ビジネスは、記事やイベント、動画を組み合わせた新しいコンテンツ「Raise LIVE」をお届けします。あなたも、このコミュニティーの一員になりませんか。

水曜日は副編集長の原隆が「起業家は語る」と題した連載とイベントを担当します。

[Raise LIVEのトークイベントに申し込む]

(写真:AP/アフロ)

 フィンテック専門誌「日経FinTech」が創刊した2016年、国内の保険業界は不安を抱えていた。今すぐではない、しかし必ず訪れるであろう業界変革の波に対してだ。テクノロジーの進化が間違いなく保険業界の構造変革を起こすと見ていたからだ。

 遺伝子解析が進み、個々の疾病リスクが明らかになる未来で、大数の法則で成り立つ生命保険業界はどう対応していくべきなのか。自動運転技術が搭載されていく未来で、損害保険業界はどう対応すべきなのか。保険業界はテクノロジーが指数関数的な進化を遂げていくことを肌身で感じていた。様々なスタートアップ企業に出資したり、テクノロジーに対して投資したりしているのも、これまでの保険会社のままではいずれ危うくなるという危機感からにほかならない。

 テクノロジーは一夜にして業界を変えたりはしない。変化は少しずつ、気づかないところで起き始める。例えば、衝突のリスクを軽減するブレーキ技術、車線逸脱に警報を出す装置、車間距離制御装置など、安全運転を支援する様々な技術が搭載されていく中で、運転手の命を奪う事故は減っていくだろう。だが、小さなところでいえば、自動車の軽微な擦り傷も減っていく。板金塗装業界はこうした影響を少しずつ受けることになる。

 10年ほど前、大学の同級生と久々に集まった飲み会の場で電気自動車の米テスラが話題に上ったことがある。その場には大手自動車メーカーに勤めている同級生が数人いた。大学を卒業して時間も経ており、それなりに皆、会社での経験を積んでいた。

 「テスラについてどう思うか」と聞いた筆者に対し、そのうちの1人が「自動車業界をなめている」と返した。自動車業界における自負心が既に芽生えていたからだろう。「IT業界と自動車業界は違う。自動車業界は人の命を預かる仕事をしている」とその友人の1人は語った。

 だが、筆者は業界というくくりでITを語れなくなる日が来るだろうと感じていた。望むと望まざるとにかかわらず、あらゆる業界にITが入り込んでいき、従来では考えられなかった進化を遂げる。実際、ITの波は、メディア、小売り、金融、農業、教育など次々と業界の構造を変え続けている。自動車業界だけが避けられる理由もない。

 気になる点があるとすれば、日本の戦後を支えてきた自動車業界が、来る自動運転時代においてもその存在感を示し続けられるのかどうかだ。ルールチェンジが起きる中で、日本がどの点において優位性を発揮でき、どの点においてあきらめざるを得ないのか。

 本日(20年2月12日)午後7時から開催するRaise LIVE「自動運転社会で日本が発揮できる強みとは」では、オープンソースの自動運転ソフトウエア「Autoware」を開発・提供しているティアフォー創業者で最高技術責任者(CTO)を務める加藤真平氏をお招きする。

 ティアフォーは2020年の東京オリンピック・パラリンピックの選手村で走る自動運転バス「e-Palette(イーパレット)」の開発でトヨタ自動車と協業している注目のスタートアップ企業だ。自動運転技術についての「いろは」や、日本が発揮できる強みについて見解を伺う。当日申し込みも受け付けているほか、イベントに参加できない方にはライブ配信をご用意している。お時間があればぜひ参加いただきたい。

「起業家は語る」トークイベント

2/5 起業家マインドの強みを生かす
ゲスト:マネーフォワード社長CEO 辻庸介氏

2/12 自動運転社会で日本が発揮できる強み
ゲスト:ティアフォー取締役会長兼最高技術責任者(CTO) 加藤真平氏

2/19 「D2C」ブランドで実現する「理念経営」
モデラート代表取締役 市原明日香氏

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Raise LIVEのラインナップ


曜日 月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
連載名 多様化する稼ぎ方、達人が明かす秘訣 「幸せ」な働き方は 起業家は語る 何が組織を腐らせるのか 星野リゾートの方程式2020
イベントの主なゲスト ストリートアカデミー代表取締役社長
藤本崇氏 など
『働き方の哲学』著者、
キャリア・ポートレート
 コンサルティング
村山昇氏 など
マネーフォワード社長CEO
辻庸介氏 など
ワンキャリア取締役
北野唯我氏 など
武蔵野大准教授
宍戸拓人氏 など
担当者 島津 翔 定方 美緒 原 隆 大竹 剛 中沢康彦