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[ライブ配信を見る(2月25日午後7時開始予定)]
社員の Well-being、どう目指す?
楽天「Chief Well-being Officer」小林正忠氏が登壇

※登壇者の意向を踏まえイベントは開催せず、来場者なしの公開取材のライブ中継のみ配信します

 旬の「あの人」と対話ができる。参加者同士でつながれる──。2月、日経ビジネスは記事やイベント、動画を組み合わせた新しいコンテンツ「Raise LIVE」をお届けします。あなたも、このコミュニティーの一員になりませんか。火曜日は記者の定方美緒が「『幸せ』な働き方は」と題した連載とイベントを担当します。

 2月25日のトークイベントでは、楽天で「Chief Well-being Officer(CWO)」を務める小林正忠氏を招きます。この耳慣れない役職は、どのような役割なのか。どのように社員をウェルビーイングにしていくのか。小林氏に伺います。


[Raise LIVEのトークイベントに申し込む]

 働くことを「哲学する」とはどのようなことを指すのだろうか──。2月4日、Raise LIVEのイベントに、キャリア・ポートレートコンサルティングの村山昇氏を招き、「どう働く? 哲学的視点で考える」と題したトークイベントを開催した。7万部を超えるヒット作となった『働き方の哲学』の著者で、企業研修などを手掛ける同氏に、その疑問をぶつけた。

(写真:shutterstock)

 視点は主に3点ある。(1)働く上での「哲学」とは何か、(2)なぜ、哲学的視点が求められるのか、(3)では、どのように哲学的視点を生かして働き方を深めていくのか、という点だ。

 村山氏の答えを基にひもといてみたい。

視点(1):働く上での哲学とは何か

 

 「哲学」というと学術的なイメージで捉えられがちだが、なぜ、働くという観点で「哲学」が注目されるのか。立ち寄った書店でも、村山氏の著作には「社内研修にお勧め!」と手書きポップが飾られていた。

 村山氏はイベントで、「哲学」という言葉について、「古今東西の哲学者が説く意味について解説する専門家がいる」一方で、「働く」という文脈で捉える哲学については「もう少し(働き手らの)卑近なところに引き戻していく」のだと説明した。

1986年慶応義塾大学卒業。経済誌記者やベネッセコーポレーション、NTTデータを経て、独立。米国のイリノイ工科大学院で研究員を務めた後、2007年に一橋大大学院で経営学修士取得。企業・団体向けにキャリア開発研修を手掛ける。 (写真:ドリームムービー)

 哲学者のイマヌエル・カントが「『哲学』は学ぶことができない。ただ、『哲学すること』を学び得るだけである」と述べたように、村山氏は「哲学者たちが説いたことを『知識』として得るのでなく、大哲学者がいかに本質や存在に迫っていったのか、その哲学する姿勢や態度を学ぶことが注目を集めている」のだと語る。

 つまり、働くという文脈で考えれば、哲学とは「働くこと、仕事、キャリアにおける根本の在り方や意味を追求する活動」であり、「哲学する」とは「働くこと、仕事、キャリアにける根本の在り方や意味に目を向け、考え抜く過程を通して自身の仕事観を耕し、キャリア形成の基軸をつくっていこうとすること」と位置付けられるのだと村山氏は解説した。

視点(2):なぜ、「哲学」的な視点が必要なのか?

 では、なぜ自身が働く意味を問い直す「哲学すること」が今、注目を集めるのか。村山氏は、前述のカントを引いて、人間の精神の働きとして3つの要素があると説明する。

・「知」=賢さや分析、理論/科学、技術など
・「情」=精神の在り方/好き、嫌いなどの感性/芸術、デザインなど
・「意」=正しさ、本質的な意味を求めたいということ/政治、宗教、哲学など

 人はそれぞれ、この3つのどこに寄っているのかに特徴があるものの、「3つを融合させることが大事だ」と指摘する。夏目漱石の著作『草枕』の冒頭でも、「知働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」と書かれていることも、「知・情・意」の1つに偏ってしまうと窮屈だということを表していると紹介した。