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旬の「あの人」と対話ができる。参加者同士でつながれる──。2月、日経ビジネスは記事やイベント、動画を組み合わせた新しいコンテンツ「Raise LIVE」をお届けします。あなたも、このコミュニティーの一員になりませんか。月曜日は記者の島津翔が「多様化する稼ぎ方、達人が明かす秘訣」と題した連載とイベントを担当します。

「多様化する稼ぎ方、達人が明かす秘訣」トークイベント

2/17 パラレルキャリアの始め方・実践編

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 「自分の経験を踏まえて、『副業はじめの一歩』や、僕が考えるコツのようなものをお話ししたい」。2月10日のRaise LIVEには、ハリネズミカフェやメッセージカード制作サービス、社内交流ランチサービスなどを副業として次々に成功させたエンファクトリー取締役執行役員CDOの清水正樹氏が登壇した。

 成功体験だけでなく、失敗した事例も披露した清水氏。イベントで語った「5つの秘訣」を紹介する。

2月10日のRaise LIVEに登壇したエンファクトリーの清水正樹取締役(左)。モデレーターは記者の島津翔(右)(写真:ドリームムービー)


清水さんは副業でWEBサービスを立ち上げたり飲食店を経営したりするなど、さまざまな取り組みをされていらっしゃいます。まずはこれまでの事例をご紹介いただけますか。

清水正樹・エンファクトリー取締役執行役員CDO(以下:清水氏):私が副業を始めたのは2010年代前半でした。まず、業務委託で企業から何かしらの仕事を引き受けることから始めました。多くの皆さんにとって、これが最初の一歩になることが多いのではないでしょうか。

 僕も、新規事業やWEBマーケティングを引き受けました。ちょっと注意したいのが、最初って「コンサルティングを引き受けますよ」と企業に打診しても、なかなか信頼してもらえないですよね? なので僕の場合、マーケティングであれば業績などの数字をざっと見せてもらって、成果が簡単に上がりそうな施策を無料で提供したんです。

 そのアドバイスで実際に成果が上がると、期待値と信頼度も上がります。すると、アルバイト代のような低料金ではなく、きちんとしたコンサルティングフィーがもらえるようになる。

 ただ、コンサルティングは労働集約型なので、拡張性が小さい。しかも、1人でできることが少ない。なので、できるだけ仲間を集めておくことが大切だと思います。同じように副業で企業のお手伝いをしているいろんな業種の方々に声をかけて「仮想コンサルティングファーム」をつくる。そのチームで仕事を受けることができるようになると、大きな仕事ができるようになると思います。

なるほど。清水さんも最初は業務委託で副業をされていたんですね。ただ、その後は自分でWEBサービスを作るようになります。

清水氏:そうですね。最初に作ったのは、「社内交流ランチ」というサービスです。数百人規模の会社になると、組織間の交流が薄くなりがちになります。懇親会などを嫌う人も多い。今では普及していますが、そこで「ならばランチで社内交流すればいいのではないか」と思いついたんです。当時は新しい考え方でした。

 企業に対して、簡単に社内交流ランチができるようなサービスを提供しようと。異なる部署のメンバーをシャッフルし、ランチのメンバーを決定でき、アンケート機能も設けました。

このサービスを提供するまでの過程が面白いですね。

清水氏:はい。いきなりサービスのシステム開発をするのではなく、「実際に売れるのか」を確かめるために、僕の場合はシンプルなランディングページを作ってそこに申し込みフォームを設けました。僕のSNSで拡散して、「○社集まったら実際にサービスを提供します」とうたいました。