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新型コロナウイルスの感染が拡大する中、接客業の中には従業員のマスク着用を認める企業も出てきた。一方、「接客時のマスク着用は失礼」との意見もいまだ根強い。接客スタッフのマスク着用はアリ?ナシ? 読者の皆さんのご意見を募集します。コメント欄にて、賛成反対のご意見とその理由をお寄せください。

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、接客業も対応を迫られている。その中で賛否が分かれるのが、スタッフに対して「マスクの着用を許可するか否か」だ。

(写真:PIXTA)

 オリエンタルランドは1月28日から、従業員のマスク着用を許可している。同社は感染対策として、園内に手洗いを奨励する看板を立てたり、トイレに消毒液を設置したりしている。マスク着用もその一環で、「従業員とゲストの安全を第一に考え、広がり防止に努めている」(同社)という。

 一方で、マスク着用を奨励していない企業もある。イオンは2019年12月、年末年始のかき入れ時を前に従業員に対し、「身だしなみ」の一環としてマスク着用を原則禁止した。マスクが顔を覆ってしまうため、従業員の表情が見えないことや声が聞き取りづらくなることなどを理由としている。新型コロナウイルスの発生を受けても、そのスタンスは変わっていない。

 ただし、これまでもインフルエンザ予防などの健康管理のための着用は許可しており、現在も「予防のためマスクをしたい」という従業員は上長の許可があれば着用できるという。

 賛否両論を呼びそうなマスク着用だが、「新型コロナウイルスについて知っておきたい20のこと(随時更新)」で触れた通り、そもそも非感染者が着用しても効果は限定的といわれている。

 せきやくしゃみによって感染者から放出された飛沫は、秒速30~80センチメートルの速度で1~数メートルの距離まで飛ぶ。つまり、至近距離にいる感染者から飛沫が放たれてわずか1秒から数秒の間、その飛沫がたまたま顔面に付着しそうになった時にのみ、マスクは飛沫の吸引を防ぎ、感染を予防してくれる。その偶然が起きない限り、マスクがもたらすのは息苦しさと眼鏡の曇りでしかない。

 なお、医療従事者がマスクを装着するのは、患者が集中する医療機関においてはその偶然が発生する可能性が高いからだ。同様の理由で、家族が感染してその看病に当たる場合などにはマスクの着用に一定の効果が期待できる。

 感染者が手で口などを覆いながらせきをし、その手でつり革を触ったとする。その後、非感染者がつり革につかまり、その手で食事をすれば感染する可能性がある。日常生活においては、感染者と至近距離で話し、飛沫を受ける可能性よりも、飛沫がついたつり革や手すりなどを触ってしまう可能性の方が高いだろう。だから、非感染者にとっては、「マスクよりも手洗い」が正解だ。一方で、感染者がマスクをすることには、飛沫を放出させないという意味で効果がある。

 新型コロナウイルスの感染対策として、接客スタッフのマスク着用はアリかナシかを議論します。賛成か反対か、理由を含めてご意見をお寄せください。