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河合:そうですよね。それと、インタビューしていても誰と話しても共通しているのは、「自分が誰かに必要とされたい、世の中の役に立ちたい」という思いです。そのような自己実現の、当たり前の気持ちに火を付けるというのはすごく大事ですね。

 私も50歳を過ぎて最近すごく思うのは、一番大切なことは何かというと、真面目さだと思っているんですよ。本当にそれが一番で、仕事もそうだし人間関係もそう。真面目にやる人というのは絶対に人がついてくるんですね。特に私はフリーランスなので身にしみて感じています。だから真面目が当たり前になれば、働かないおじさんはいなくなるし、必要とされるんです。

中野:そのような意味では、やっぱり大組織の人たちは少々ぬるいんじゃないでしょうか。どこかを手抜きしたって……。

河合:食べていけちゃいますからね。終身雇用で毎月給料が入ってくるという特権階級に甘えてしまっていて。その傾向は否めませんね。

中野:しかし、河合さんのおっしゃる通り、大半の人は役に立ちたいと思っているんですよ。だからこそ、その気持ちに火を付けるものは何かというと、それまでの長いビジネス経験に裏打ちされた固有のスキルを自ら見つけることだと思います。