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閉塞感を打破する組織のあり方を読者と一緒に考える日経ビジネスRaiseのオープン編集会議プロジェクト「ティールってなに? 非管理型組織のススメ」。まずは、「権力者とそれ以外に分ける組織は病む?」というテーマで始める。進化型組織「ティール」を学ぶ前に、現在の組織の問題点を洗い出す。

■プロジェクトの推移

[募集]「ティールってなに? 非管理型組織のススメ」(2019年7月12日)

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アクティブ・ブック・ダイアログ(ABD)の手法を用いて、ベストセラー『ティール組織』のエッセンスをオープン編集会議メンバーで共有した。写真左はファシリテーターの半田志野氏

 先日開催したオープン編集会議「ティールってなに? 非管理型組織のススメ」のキックオフ会議では、次世代の組織モデルとして注目を集める「ティール組織」を学ぶ読書会を行った。2018年1月に発売された日本語版『ティール組織』(英治出版)をオープン編集会議メンバーで分担して読み、そのエッセンスを共有した。

 まず、ティール組織とは、どのような組織なのだろうか。『ティール組織』の著者、フレデリック・ラルー氏は、組織を進化の段階に応じて7つの形態に“色分け”した。ティールは、7段階目の進化型組織という位置付けだ。

  • 無色:血縁関係中心の小集団
  • マゼンタ(神秘的):数百人の人々で構成される種族への拡大
  • レッド(衝動型):組織生活の最初の段階、数百人から数万人の規模へ。力、恐怖による支配
  • アンバー(順応型):部族社会から農業、国家、文明、官僚制の時代へ。規則、規律、規範による階層構造の誕生
  • オレンジ(達成型):科学的、イノベーション、起業家精神の時代へ。実力主義の誕生。多国籍企業
  • グリーン(多元型):物質主義の反動としてのコミュニティー型組織の時代へ。平等と多様性を重視。ボトムアップの意思決定
  • ティール(進化型):変化の激しい時代における生命型組織の時代へ。自主経営、全体性、存在目的を重視する独自の慣行

  • (出所:『ティール組織』(英治出版)を基に編集部で作成)

 読書会で特に盛り上がったのは、これまでの組織の限界を指摘している部分を要約した、オープン編集会議メンバーの1人、飯島大史氏による以下のような解説だった。

 「権力者とそれ以外に分ける組織は病む→職場は苦役に服する場所になる」

「権力者とそれ以外に分ける組織は病む→職場は苦役に服する場所になる」

 参加者一人ひとりに思い当たる節があるからか、笑いが巻き起こった。

 キックオフ会議後も、Raiseで議論を継続。Raiseでは以下のような意見が寄せられた。

sukeza
デザイン企画
【ティール組織とは】
①ティールとは。事例をあげると。10人程度のチームならアベンジャーズ。100人規模ならオーケストラ。②議論したいこと。AIはどこに入る?ティール形態は人間よりAIのほうが相性がよいのではないか。そう感じています。
鈴木瞳
経営管理/渉外
【ティール組織とは】
究極の意識高い組織、だと思います。経営者だけでなくどんな立場の社員であってもミッションドリブンであることが求められる。それを維持するための仕組みが肝で、意思決定の助言プロセスであるとか、報酬も含めてオープンであることなど、そこで働くのは楽しいかもしれないがけして楽ではない、と思いました。 真逆は組織を生かすための組織。 日本は働き方改革がこれだけブームになったので、組織経営を変える絶好のチャンスでしたよね(過去形ですが、、)
””
鷹野 雅央
タカノ株式会社
【ティール組織とは】
まだ勉強不足ですが、、、ティール組織とは『「意欲」と「行動」が一致しているメンバーが多い組織』のことを指すのかな?とおぼろげながら思っています。
 少し視点を変えて『逆に、ティール組織ではない組織ってどんな組織だろう?』と考えてみると、『上下関係に基づき「管理・命令」されることで、たとえ「自分の意欲と異なること」だとしても行動しないといけないメンバーが多い組織』などは、ティール組織に該当しないと思います。
 ティール組織とは、言い換えると『自らの「意欲を行動として実現できる環境」がある組織』のことかな?と思います。