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「着眼力」「論理的思考力」「情報活用力」「プレゼン力」「質問対応力」――。ビジネスパーソンに欠かせないこれら5つの力を、その道の第一人者との対話によって学びます。学生から若手社会人まで、ぜひコメント欄で議論に参加してください。

第4弾は「プレゼン力」を学んでいきます。講師は、PwCコンサルティングの野口功一常務執行役パートナー。野口氏が出題する課題と、同氏とのコメント欄での対話を通じて、プレゼン力を磨きましょう。

 「プレゼン力」と聞くと、パワーポイントなどのプレゼンテーションツールでどうやって表現するかというノウハウを想像する人も多いのではないでしょうか。プレゼンテーションは聞き手とのコミュニケーションであり、PwCコンサルティングの野口功一常務執行役パートナーは「極限の状態を設定することで、聞き手に『伝える』ことの本質が見えてくる」と話します。

 プロジェクターでスクリーンに投影し、言葉とスライドで伝えるだけがプレゼンではありません。伝えたい内容を五感を使って受け取ってもらうためには、様々な工夫ができるはずです。以下の3つの課題を通じてプレゼンについての固定観念を取り払い、伝える技術を再定義してみましょう。

[課題1]原っぱで30人を前にプレゼンせよ

 あなたは広大な原っぱにいて、目の前には部下30人があなたのプレゼンを待っています。あなたはラグビーワールドカップでの日本の躍進を見て、部下30人に対して「ワンチーム」(ラグビー日本代表のスローガン)の重要性を改めて訴えようと考えています。

 ただし、パソコンもスクリーンもなく、従来のスライド投影によるプレゼンはできません。原っぱにある以下の物を使って、あなたならどんなプレゼンをしますか? 「言葉」だけでなく、必ず以下の物を一つ以上、使用してください。

[原っぱにあるもの]

  • ・高さ20m、幹の直径が2mで、登ることも可能な1本の大木
  • ・長さや太さがまちまちの大量の枝
  • ・ススキ林
  • ・数枚のブルーシート
  • ・大きな水たまり
  • ・雨上がりの空にかかった虹
  • ・10人ほどが入れる小屋
  • ・大きさがバラバラの石
  • ・幅が2m程度の小川

[課題2]暗闇でコミュニケーションせよ

 あなたは友人と2人で、光が全く入らない暗闇の部屋にいます。目が慣れても目の前は全く見えません。この状態で、あなたと友人はキャッチボールをしなければなりません。その時、あなたはどんなコミュニケーションを取りますか。1)あなたがボールを持っている場合、2)あなたがボールを受ける場合、の2ケースについて、それぞれどんな言葉をかけるのか考えてください。

[課題3]プレゼンを「体験」に変えよう

 あなたは自社の新商品を100人の前でプレゼンする機会を得ました。ただし、このプレゼンには条件があります。スライドによる従来のプレゼンではなく、何かしらの仕掛けを用意して、プレゼンを受け手にとっての「体験」に変える必要があります。受け手が参加したり、「聞く」「見る」以外の5感を使ったりするようなプレゼンを考えてください。その時に、AI(人工知能)や5G(次世代通信規格)、自動運転、VR(仮想現実)などの新技術を活用していただいても構いません。

 まずは「自社の新商品」を設定し、体験できるプレゼンをコメント欄に投稿してください(例えば、自転車のプレゼンにおいて、全員に乗ってもらう仕掛けを用意する、お菓子の新商品をVRゴーグルで工場を体験してもらいながらプレゼンする、など)。