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「着眼力」「論理的思考力」「情報活用力」「プレゼン力」「質問対応力」――。ビジネスパーソンに欠かせないこれら5つの力を、その道の第一人者との対話によって学びます。学生から若手社会人まで、ぜひコメント欄で議論に参加してください。

第2弾は「論理的思考力」。講師は、ゴール・システム・ コンサルティングの村上悟社長。制約条件の理論であるTOCをベースに、多数の企業に対して現実的な問題解決策を提供しています。村上氏が出題する課題と、同氏とのコメント欄での対話を通じて、論理的な思考を磨きましょう。今回は後編として、前回学んだ企業のジレンマ解読を発展させ、企業の戦略を読み解く訓練をしていきます。

 前編は、問題を構造的に把握して解決策を導き出すトレーニングとして、「現状」と「あるべき姿」のギャップを見つけていきました。後編はさらに一歩進み、「目標をどうやって実現するか」という方法を学んでいきましょう。

 夢は一気に叶えることはできませんが、ハシゴをかけて一段ずつ登ることができれば、上に続く道がはっきり見えてきます。しかし、目下の状況はたくさんの障害が行く手を阻んでいます。「目標」を実現するには、これらの障害を克服しなければならないのです。

 ここから学ぶのは、目標達成を阻む「障害」と、それを乗り越えた「中間目的」、そのための「行動」を設定し、目標達成までの道のりを明確にする論理ツールである「アンビシャス・ターゲット・ツリー(ATT)」です。

 ATTは、まず目標(=解決策)の達成を阻む「障害」を挙げ、その一つひとつの「障害」を乗り越えた状態(=中間目的)を定義して時系列に並べます。その上で「中間目的」を達成する「行動」を具体的に考えて記入していきます。ATTは、「目標を実現したいけど、どうやったらいいのか分からない」という場合に、今ある情報を基に達成計画を立てるツールだと考えてください。ツリーの具体的な手順は以下の通りです。

[ATTの作成手順]

  • 1)目標を設定する。ゴールは前向きで、挑戦しがいがある目標が望ましいといわれています
  • 2)目標を達成するために克服しなければならない障害を挙げる。考えられる障害をすべて列挙します
  • 3)障害が克服できたときに達成される中間目的を設定します。障害を乗り越えた状態を考えて定義してください
  • 4)すべての障害と中間目的の関係を整理してそれを時間順に並べていきます。
  • 5)中間目的を達成するための「行動」を考えて記述する
  • 6)中間目標と行動を並べていく