DAY08 施策の実行

【6/25の課題】
Xグループ・Aさんの取り組みはなぜ上手く行かなかったのでしょうか、どのような施策を実行すべきでしょうか。

[ケーススタディー]なぜAさんの取り組みはうまくいかなかったのか

 営業部時代からのフットワークの軽さを活かし、業務効率化改革を進めようとAさんなりに手を尽くしている。

Aさん 以前、紙の申請がありましたがペーパーレスにすることで人の作業工数も、紙代・印刷代などのコスト削減にもなるので、会社の規程・ルールに影響のなさそうなものからExcelで申請をするよう業務プロセスを見直してはいかがでしょうか。

経理部マネージャー 本当にそんなことが出来るなら良いことだとは思うが、各部門や経営層との調整も、言い出しっぺの業務効率化プロジェクトの事務局である経営企画部が調整してくれるなら経理部としても相談には乗りますよ。他部門や経営層がペーパーレスにすると言えば経理部としても従います。

 こうして、Aさん達業務効率化プロジェクト事務局からの指示や、各部が面倒くさくて止めたい作業については現場のボトムアップで改善活動を進め始めたが、なかなか効果が出ない。このままでは社長と約束している全社で30%の業務削減=余力創出により、海外や営業へ人材を配置転換していくことが難しそうだ。

 Aさんの焦りとは裏腹に、プロジェクトによる施策の効果が出ないばかりでなく、各部門からの抵抗もあり全社改革に至らない。

人事部長 この業務効率化の改革を進めるためにも、新たに人を採用するしかないのではないか。全社的に既に人手不足・残業増加で疲弊しているなかで、業務効率化プロジェクトに取り組むための新たな工数が足りない。我が人事部も、毎月の勤怠管理・給与計算から、定期・不定期の人事異動の調整もあり、忙しい。

物流部マネージャー 前にも言った通り、システム導入しないと解決しない在庫管理方法の見直しが最重要であり、それ以外の業務改善余地はない。忙しくて業務効率化プロジェクトのために時間を割くことも難しい。

【ヒント】 良い施策があってもそれだけでは人も組織も思い通りには動きません。

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