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あなたは「プロティアン人材か」、早速チェック!

 「プロティアン」という言葉の語源は、ギリシア神話に出てくるプロテウスにあります。神・プロテウスは、自分の意思で自由に自分の姿を変えることができます。

 火になったり、水になったり、蛇になったり、馬になったり、竜になったり、獅子になったり、獣にもなった。そして、人にもなった――。

 『ギリシア神話』では、こう言われています。

 この言葉に着目した研究者が、米ボストン大学経営大学院で教鞭を執っているダグラス・ホール教授です。ホール教授は組織行動学を専門とする研究者。プロテウスの神に着想を得ながら、「プロティアン・キャリア」という概念を提唱してきました。ホール教授は、プロティアン・キャリアを次のように定義しています。

 「プロティアン・キャリアとは、組織の中よりもむしろ個人によって形成されるものであり、時代と共に個人の必要なものに見合うように変更されるものである」(ダグラス・ホール 1976 『プロティアン・キャリア』(2015 p.22)

 本連載ではこの「プロティアン・キャリア」という考え方に基づいて、社会の変化に対して個人がどう向き合うのか、その戦術について皆さんと議論していきます。

 では早速、あなたが現時点でプロティアンな生き方をしているのかを診断してみましょう。下の表にある15つの項目に、どれだけ該当するのかチェックしてみてください。

■プロティアン・キャリアかどうか調べてみよう
項目 チェック
毎日、新聞を読む  
月に2冊以上、本を読む  
英語の学習を続けている  
テクノロジーの変化に関心がある  
国内の社会変化に関心がある  
国外の社会変化に関心がある  
仕事に限らず、新しいことに挑戦している  
現状の問題から目を背けない  
問題に直面すると解決するために行動する  
決めたことを計画的に実行する  
何事も途中で投げ出さず、やり抜く  
日頃から、複数のプロジェクトに関わっている  
定期的に参加する(社外)コミュニティが複数ある  
健康意識が高く定期的に運動している  
生活の質を高め、心の幸福を感じる友人がいる  

 さて、いくつの項目に印が付いたでしょうか。

 15項目中8割(12項目)以上チェックが付いた人は、「プロティアンな生き方をしている」と言えます。

 この表は私が作成したものですが、これを通して私は、8割(12項目以上)チェックの付いた人を「プロティアン人材」、4個から11個までの人を「潜在的プロティアン人材」、3個以下の人は「ノンプロティアン人材」とカテゴライズすることにしています。