人生100年時代。ビジネスパーソンが「現役」として働き続ける時間はぐんと長くなっている。テクノロジーの進化や社会環境の劇的な変化、終身雇用と年功序列の崩壊に伴い、私たちの働き方はこの先、どう変わっていくのか。
読者の中には、若い頃と同じように働き続けた結果、40代に入った頃から何となく職場で居心地の悪さを感じている人もいるのではないだろうか。また早期退職制度を活用して、50代で別の業界に転じた同僚を横目に「このまま職場に残り続けていいのか」と悩む人もいるだろう。仕事の変化に対応できず、将来に対する不安を抱る人もいるはずだ。
そんな悩みを解決するのが「プロティアン・キャリア」だ。「プロティアン」とはギリシア神話にある、思いのままに姿を変える神・プロテウスのこと。そして「プロティアン・キャリア」とは社会や職場の変化に応じて、柔軟に仕事や働き方を変えていく「変幻自在なキャリア」を意味する。柔軟に変わることができればこの先、どんなに変化に襲われようと、あなたは生き生きと働き続けることができる。
いかに「プロティアン・キャリア」を構築するのか。法政大学のキャリアデザイン学部のタナケン先生こと、田中研之輔教授が、読者の皆さんと議論を重ねながら「プロティアン・キャリア」の実践方法を伝授する。