全7915文字

キャラクターをいかに横展開するかがカギ

金野:そうですね。「アイドルマスター」は来年15周年なんですよ。「ガンダム」は今年40周年、「テイルズオブシリーズ」は来年25周年。これらのゲームは積み重ねてきた歴史が価値を高めている面があります。それはそれでとても大事なことで、我々は長くコンテンツを愛し続けてくださるお客様に対して、きちんと続編を提供していく責任があります。

入山:そうか。続編は「売れる」「もうかる」という面もあるけど、次回作を楽しみにしているファンに応えるために出す責任もあるということですね。

金野:はい。それには、お客様の期待を上回るものを出していくことが大事ですから、そこはきちんと追求していきます。もちろん、すべて続編でいいはずはないので、その中で新しいチャレンジもやっていかなきゃいけない。

 バンダイナムコは2018年から始まった中期計画で、250億円の投資を行い、新しいIP(※2)を創出する取り組みをしています。例えば9月には「CODE VEIN」という新作を発売しました。崩壊した世界を生き延びる吸血鬼たちを描いたロールプレイングゲームです。バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオは「BLUE PROTOCOL」という新しいオンラインゲームを開発中です。

(編集部注※2)「IP」…Intellectual Property。キャラクターなどの知的財産。

 続編と新作、その両輪で進めていく。その中で、我々はアニメや玩具の事業も持っていますから、ゲームとそれらとを融合した新しいIPやコンテンツを提案していきたいと思っています。

安田:例えば、バンダイナムコといえば、一世を風靡した「たまごっち」なんかもありますけど……。

金野:それもバンダイと連携してスマートフォンでもゲームアプリとして遊べるようにしています。グループの総合力で商売ができるというのはバンダイナムコの強みの1つですね。

入山:なるほど。齊藤さんは今のゲーム業界の動向をどうみていますか。ゲーム会社はどんな取り組みをしているのでしょう。

(写真:陶山 勉)

齊藤:日本のゲーム会社は続編を出す形が多いですね。それから、今まで「プレイステーション」などで出していたIPをモバイルアプリにも対応させるといった取り組みも活発です。ユーザーが好きなIPをどこでも、求める場で楽しめるようにサービスを提供するイメージです。

入山:冒頭にお話しいただいたバンナムの「ARパックマン」などもそういう試みの1つと言えますね。一方で、全く新しい取り組みにチャレンジしている会社はありますか。

齊藤:任天堂はどちらかというとオリジナルのIPを生み出そうと取り組んでいますね。最近だと10月に「Nintendo Switch」用の「リングフィット アドベンチャー」というソフトを発売しました。かつての「Wii Fit」の後を継ぐようなフィットネスのゲームです。

安田:僕、それ買いました。

入山:買った?

安田:ええ。リング状のコントローラーがついてて、ぱっと楽しめるのがいいんですよ。

入山:さすが、ゲーマー。

齊藤:「リングフィット アドベンチャー」は今、品薄状態ですね。ゲームのユーザーが動画配信などで実況して、「何だか楽しそうだ」とジワジワと人気になっています。