全6292文字

安田:早速ですが、まずコンビニ業界の現状を押さえるということで、現在の市場規模や店舗数などの概略を確認させていただきたいのですが。では、普段なかなか出ていただけない大物の宮﨑さんにお願いしてもいいですか(笑)。

宮﨑純(みやざき・じゅん)
ローソン専務執行役員
1980年日本エアシステム(現日本航空)入社。広報室羽田分室長などを歴任。2003年ローソン入社。執行役員コミュニケーションステーションディレクターなどを経て、2015年常務執行役員・コミュニケーション本部長兼広報室長に就任。2018年より現職。

宮﨑:大物ではないですよ(笑)。コンビニエンスストアは日本全国に現在約5万8000店舗あります。売り上げは2018年度で約11兆円。そのうちローソンは1万4600店舗あり、売り上げ2兆円強です。だいたい5分の1のシェアを持っているという形になります。

入山:なるほど。コンビニって主要3社とよく言いますね。ローソン、セブンイレブン、ファミリーマート。そのほかには……。

宮﨑:大きいところではミニストップさんとデイリーヤマザキさんがあります。この大手5社でシェア9割となります。

安田:今回、「業界未来図鑑」でコンビニ業界を取り上げるということで、事前に読者の方から質問を募集しました。多くの質問をいただいたのですが、24時間営業やドミナント戦略の是非を問うものなど、結構厳しい質問が多いんです。

全国に5万6000店舗、11兆円産業となったコンビニ業界

ローソンのおにぎりやパンなど

入山:この半年から1年ぐらい、コンビニの話題というと、やや暗い、厳しいことが多かったですからね。そこに一番関心があるのは間違いないので。いきなりで申し訳ないですが、そこから踏み込んでいきたいと。

安田:例えば、「読者の端くれ」さんからは「一番の問題は、ドミナント戦略ではないでしょうか? 過剰出店が24時間営業を脅かしていると感じます。同一企業グループの出店は距離××m以上離すことといった制限が必要ではないでしょうか?」という質問をいただいています。

入山:まず、そもそもドミナント戦略とは何かを説明いただきましょう。中井さん、お願いします。