左<br /><span class="fontBold">安田洋祐(やすだ・ようすけ)</span><br />大阪大学経済学部准教授<br />2002年東京大学経済学部卒業。2007年米プリンストン大学で経済学博士号(Ph.D.)取得。政策研究大学院大学助教授を経て2014年4月から現職。専門はゲーム理論。共著書に『経済学で出る数字:高校数学からきちんと攻める』(日本評論社)、『日本の難題をかたづけよう』(光文社新書)、編著書に『学校選択制のデザイン ゲーム理論アプローチ』(NTT出版)などがある。<br />右<br /><span class="fontBold">入山章栄(いりやま・あきえ)</span><br /> 早稲田大学ビジネススクール教授<br />1996年慶応義塾大学経済学部卒業。98年同大学院修了。2008年米ピッツバーグ大経営大学院で博士号(Ph.D.)取得。米ニューヨーク州立大学バッファロー校助教授などを経 て2019年から現職。著書に『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(日経BP社)などがある。

安田洋祐(やすだ・ようすけ)
大阪大学経済学部准教授
2002年東京大学経済学部卒業。2007年米プリンストン大学で経済学博士号(Ph.D.)取得。政策研究大学院大学助教授を経て2014年4月から現職。専門はゲーム理論。共著書に『経済学で出る数字:高校数学からきちんと攻める』(日本評論社)、『日本の難題をかたづけよう』(光文社新書)、編著書に『学校選択制のデザイン ゲーム理論アプローチ』(NTT出版)などがある。

入山章栄(いりやま・あきえ)
早稲田大学ビジネススクール教授
1996年慶応義塾大学経済学部卒業。98年同大学院修了。2008年米ピッツバーグ大経営大学院で博士号(Ph.D.)取得。米ニューヨーク州立大学バッファロー校助教授などを経 て2019年から現職。著書に『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(日経BP社)などがある。

「VRギロチン」で具合が悪くなる人も

入山:ハイテク業界では現実が先に進んでしまって、制度をどう整えるかというのが課題になりがちですが、同じことがVR業界でもあるということですね。

武樋:そう思います。没入しすぎると、本当にリアルに自分の身体にも影響を受けるぐらいの感覚を味わうことがあるので。VRの中で手を切られたりすると、本当に身体にきちゃったりする。ちょっと変わったところでは「VRギロチン」というのがあって……。

入山:「VRギロチン」?

武樋:個人で体験型のコンテンツをつくった方がいらっしゃるんです。

入山:自分の首をVRの中でギロチンにかけるんですか。

武樋:そうです。体験した方の中には気分が悪くなってしまったという方もいます。

入山:うわー。そうですよね。僕も家でたまに「オキュラスゴー」をつけてジェットコースターに乗ると酔って気持ち悪くなります。ましてや自分の首をギロチンにかけられたら……。

武樋:ちょっとゾワゾワしますよね。ですから、その辺りは気をつけて進めていかないといけないと思っています。

長島:今のVRは視覚中心です。聴覚も少し入っていますけれど。これからは立体的な音響効果が得られるものになっていくでしょうし、今、触覚も入りつつあります。何か吹き付けたり、超音波を当てたり、装置を付けて動かしたりして。これから味覚、嗅覚にも対応するようになれば、没入感は一層高まります。

入山:五感を操作される感じですね。拡張するとも言えますが。長島さんはVRの課題、チャレンジについてはどう考えていますか。

長島:究極的に言うと、「現実」と「夢」をきちんと分けて認識できる状態であり続けることが大事だと思います。デバイスの性能が上がって五感に対応するようになると、本当に境目が分からなくなってしまうので。人間は現実で生きているというのを前提とするなら、常に境目をきちんと持ち続けることが大事です。

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