我々が江戸時代に暮らすこともできる

入山:ああ、ダイエットジムに通う人のビフォー・アフターの体形を見せるテレビCMがありますが、VRだったら、事前に自分がどうなるのかを見ることができる。

長島:「食事制限をせずに食べたいものを食べていたらこうなります」というのも見せられます。その人自身がどう変化するかを示すことができる。

入山:なるほどね。それをきっかけに、トレーニングしましょうとか、食事制限しましょうとか、そういう方向に持っていける。

長島:インパクトを与えつつ変化を伝えることができるので、効果を信じさせることができると思います。

安田:経済、金融の分野に関連づけていうと、今、寿命が延びていて、「人生100年時代」といわれる中にありながらも、日本人の多くが資産運用に関心を持っていません。大部分は銀行の預金口座に預けていて、眠れる金融資産がたくさんあります。投資が進まない理由として、銀行に預けたままで資産運用に消極的な場合と資産運用に積極的な場合とで、将来がどう変わるかがイメージしにくいというところがあると思うんです。

入山:面白いね。運用した時の自分をVRで経験させてみる。

安田:10年後、20年後、30年後にそれぞれの場合でどういう自分になっているか。結婚して子供が生まれて、「運用してないから私立の学校に通わせられない」とか。運用する際もリスクを分散しておかないと、第2のリーマン・ショックのような危機が起きた時に損失を被ってしまうとか。そういう未来をバーチャルに体験するのにもVRって使えるかもしれないですよね。先ほどの予想では金融の市場はものすごく小さいんですけれど。

長島:できると思いますよ。自分の将来がどうなるかを見せて意思決定に使うことができると思います。お金そのものをシミュレーションするのは難しいですけれどね。立体のモノではないので。

次ページ 「バーチャル握手会」なら危なくない