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入山:なるほど。では次に武樋さん、シナモンという会社について教えていただけますか。

武樋:シナモンは2016年8月に設立したばかりのスタートアップ企業です。VRのような先端技術を駆使して、世の中をより良く、便利にしていこうと活動しています。製品の中心は「NEUTRANS」というVRのベースシステムです。

複数の人が同時に接続できるVR空間を開発

武樋 恒氏(たけひ・わたる)
Synamon(シナモン) 代表取締役 2010年に明治大学経営学部卒業後、大手メーカー系SIer営業、ベンチャー企業でのウェブマーケティングコンサルティング、個人での海外ビジネス活動、スタートアップのコミュニケーションロボット開発など様々な業界を経験し、2016年にVR(仮想現実)領域で起業。Synamonを設立し代表就任。VR空間上でのコラボレーションベースシステム「NEUTRANS」の開発、提供に注力している。

入山:VRゴーグルのようなデバイスではなく、その裏側にあるシステムをつくっていると。

武樋:はい。ソフトウエアを開発しています。今、VRはゲームに代表されるように、一人で使ったり体験したりすることが多いのですが、私たちはVRをコミュニケーションのツールととらえています。

入山:VRがコミュニケーションツール? へえ、なるほど。

武樋:一人ではコミュニケーションができませんから、複数人が同時にVR空間に接続し、プレイできるVRのベースを開発中です。アバターを使い、物体や空間の画像データを共有しながら、デジタルの世界で活動するというイメージです。

入山:具体的な顧客企業はゲーム会社とか?

武樋:ゲーム会社もそうなのですが、私たちとしては、まずはビジネス向けに展開していこうと考えています。ビジネスというのは複数人が集まって何かをするものなので、協働のツールとして使っていただこうと。

安田:ゲーム会社に提供する場合は消費者がユーザーになりますけれど、そうではなく、企業内の従業員がコミュニケーションを取る際のサービスを提供するということですね。

武樋:はい。複数人が集まるビジネスの協働といえば、代表的なものは会議です。分かりやすいので、私たちが提供する製品としてはよく会議システムを紹介します。VR空間上に複数人が集まってブレーンストーミングしたり、意思決定をしたりするためのシステムです。

入山:VRというと、ゲーム、エンターテインメントというイメージがありますが、最先端では会議など、ビジネスに使う例が出て来ているということですね。今日はぜひその辺を深堀りしていきたいと思います。