各業界をよく知る第一線のゲストに話を聞きながら、今後、その業界がどう変わっていくかを探る連載「入山章栄・安田洋祐の業界未来図鑑」。第1回シリーズ(File 1)ではボストンコンサルティンググループ(BCG)前日本代表の御立尚資氏と、マッキンゼー・アンド・カンパニー出身で退社後、非営利法人(NPO)のクロスフィールズを立ち上げた小沼大地氏をゲストに招き、外資系コンサルティングファームについて「ぶっちゃけ討論」を展開中。
今回の議題は、外資コンサルが日本社会に「提供してきた価値」について斬り込む。日本企業の成長や発展に役に立ってきたのか否かを、率直に語り合った。御立氏、小沼氏の話によれば、「パワーポイント片手にプレゼンテーション」といったようなスマートなイメージとは異なり、意外に泥臭く現場に密着しながら成果を挙げてきたという。一方で、高いパフォーマンスを上げてきたがゆえに日本企業にコンサル依存という弊害が生まれたとの意見も出て、議論は白熱した。
(取材・編集=小林佳代)