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コンサルへの就職、単純には勧めない

御立尚資(みたち・たかし)
BCGシニア・アドバイザー
京都大学文学部卒業。米ハーバード大学経営学修士(MBA with High Distinction)。
日本航空を経てボストンコンサルティンググループ(BCG)に入社。BCG日本代表、グローバル経営会議メンバーなどを歴任。京都大学と早稲田大学の客員教授、複数企業の社外取締役、NPO理事なども務めている。

御立: お招き有り難うございます。私は25年コンサルタントをやった後、BCGのグローバルの経営に携わっていました。今はNPOを運営したり、大学で教えたり、ベンチャー企業のお手伝いをしたりしています。コンサル業界からは半分、足が外に出た人間ですから、いいことも悪いことも率直にお話ししたいと思います。

小沼:僕は既にコンサル業界からは両足出ています(笑)。いや、正直、この企画は大胆すぎると思ってまして。BCGの代表が25年の経験のある御立さんで、なぜマッキンゼーの代表が3年しかいなかった僕なのかと…。

入山:その振り幅が大事なの(笑)。

小沼:ただ、この業界、3年ぐらいで外に出る人間が多いのは確かなので、1つのペルソナだとは思います。

安田:なるほど。モデルケースと言えますね。

ところで、外資系コンサルティングファームって…

小沼大地(こぬま・だいち)
NPO法人クロスフィールズ共同創業者・代表理事
2008年一橋大学大学院社会学研究科修了。在学中の2005年から青年海外協力隊に参加し、中東のシリアにて環境教育プロジェクトに従事。2008年マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。2011年NPO法人クロスフィールズを創業。ビジネスパーソンが一定期間、新興国で社会課題の解決を行う「留職」を展開。

入山:今日は外資系コンサルファームに関して3つの議題を考えています。こちらです。

  • 1)外資系コンサルティングファームって本当にイケてるんですか?
  • 2)外資系コンサルティングファームって本当に役に立ってきたんですか?
  • 3)これから外資系コンサルティングファームはどうなるのでしょうか。

 この3つの議題を順に話し合っていきたいと思います。早速、1つ目の議題で議論を進めていきましょう。この議題はファシリテーターを安田さんにお願いします。

安田:1つ目の議題は「外資系コンサルファームはイケてるのか」です。ここで言う「イケてるか」は就職先としてどうか、ということです。最近は就職や転職で外資系コンサルファームの人気が非常に高い。読者の方の中でも興味を持っている方が多いのではないかと思います。

 実はこんな小道具を用意してます。(○×棒を取り出す)今から、ゲストのお二人と入山さんにどちらかを挙げていただきたい。

 外資系コンサルティングファーム業界がイケてる、つまり就職先としてお勧めできると思う場合は「○」を、そうでない場合は「×」を出してください。いいですか。

御立:すみませんが、ちょっと、もう1本貸してください。

安田:ああ、なるほど、なるほど。またトリッキーなことを…(笑)。ではいきますよ。○×棒を挙げてください。どうぞ。

御立:はい、こうです(棒を2本使って「○」と「×」を両方掲げる)

入山:僕も御立さんと似たことをしたい(棒をヒラヒラさせて、○と×の両方を見せる)。

小沼:うーん、僕も同じ(同様に棒をヒラヒラさせる)。

安田:皆さん、○であり×であるということですね。

入山:全員玉虫色か。面白いですね。

まずは○×で、行ってみよう!