4人の議論を全文公開

入山:今日から新しい連載がスタートします。「日経ビジネス」とユーザー参加型メディアの「Raise」を使い、テキストと動画のどちらも楽しんでいただこうという斬新な企画です。新しい連載は「業界未来図鑑」というタイトルですけど…、安田さん、これってそもそもどういう趣旨なんでしたっけ。
安田:ええと、これは構想3年の大がかりな企画…っていうのはウソで(笑)、いや3カ月もたってない。
入山:はいはい、3週間ぐらいですよね(笑)。
安田:ええ、実質それぐらい。各業界で働く第一線の方にお話を伺い、今後、その業界がどういうふうに変わっていくか、また外の世界とどうつながっていくのかをビビッドに伝えてこうという企画です。
入山:素晴らしい企画ですよね。僕は、これから業界の垣根がどんどん崩れていくと思うんです。なくなってしまう業界もあるかもしれない。変化がものすごく大きい時代です。就職や転職を考える若い読者の方だったら、関心のある業界の未来がどうなるかを見通すことができますね。もちろん、今、バリバリ活躍している現役のビジネスパーソンや経営者にも有用な情報になります。
イノベーションは、新結合だし…
安田:進行役が2人いるというのも初めての試みです。経済学者と経営学者と各業界の方と議論していくうちに、ひょっとしたらそれぞれの知識を基に何か新しいものが生まれるかもしれない。シュンペンターの言葉を借りれば、イノベーションはゼロからは生まれるものではなく、既にあるものを結びつけたニューコンビネーションから生まれるので…。
入山:新結合ですね。その期待を込めて、早速始めていきましょう。
今回、取り上げる業界は外資系コンサルティングファームです。今や花形業界で、「就職したい」「転職したい」と思う若者がいっぱいいます。一方で、僕は個人的に、コンサルファームって今、とても大きな変革期にあると思っているんです。この業界が今どうなっているか、今後、どうなっていくかを語り合いたい。
安田:ざっくり言うと、「外資コンサルってイケてるの?」と。これからAI(人工知能)がさらに浸透したら、コンサルティングの仕事ってどうなっちゃうんだろう、と素朴な疑問もわきますし。いろんな軸で、イケてるのか、そうでないかを語り合っていきましょう。
入山:ゲストをお二人お招きしています。ボストンコンサルティンググループ(BCG)の前日本代表でコンサル業界の「顔」ともいえる御立尚資さんと、マッキンゼー出身で今は非営利法人(NPO)のクロスフィールズを立ち上げ、社会起業家として活躍している小沼大地さんです。
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