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「ユーザーと協力する開発がスタンダードに」

えのしま
富士ゼロックス株式会社
自戒を込めてになりますが、商品企画は社内の慣習や風土に影響されて進めることが多くなります。今回の活動では、社外の意見や考え方を少しかもしれませんが抽出できたのはよかったのでは。

直接的には商品企画に反映できなかったと思うのですが、「世の中ではこう思われている」「こういう考え方がある」というのを示せたのは良かったのではないでしょうか。参加者の調査や議論で、視点の広がりが生まれたと思うのでこれからの商品企画に参考にしていただければと思っています。
JUNKO SUZUKI
会社員
色々な考え方があるな、と思いました。味にしてもパッケージにしても満場一致のようなことはなく、どこに合わせるのかが難しいところだと感じました。だからこそ、商品がどのように仕上がったのかが楽しみです。
小倉優香
東京大学経済学部3年
コンセプトや味、パッケージなど、様々な点について多くの人の意見に触れることができて面白かったです。気軽に思いついたときに書き込めるのがオンラインならではだと感じました。自分のアイデアに対し、メーカーからフィードバックをもらえるのも貴重な経験でした。ポテトチップスというと味に目が行きがちですが、はじめに人々が食べる場面を想定したコンセプトをしっかりと決める、というのが新たな学びでした。

消費者目線の意見をメーカーが取り入れることで、より需要にマッチした商品が生まれるのではないかと思います。アンケート等よりも深い議論ができるので、マーケティングの1つの形としてとても面白い。参加するユーザー側も、新商品が生み出されるプロセスに少しでも触れることができ、そのメーカーの商品により愛着が湧くという効果もあると感じました。
藤原一平
 
自身のアイデアの幅を広げるよいきっかけになりました。また、自分の中だけでは思いつかないアイデアなども多く、アイデアを広げるための刺激を頂けたことにも感謝しています。

今までもカルビーは、ユーザー視点を大切にして商品を開発してきたと伺いましたが、今回のプロジェクトではさらにユーザー視点を重視していただけたように感じました。味だけではなく、パッケージやコピーなども含めた商品開発全体に携われたことは、大変価値のあることだと思っています。これまでは企業側の商品やサービスをユーザーが享受するのが当たり前でしたが、今後、企業とユーザーがより協力し合う商品開発がスタンダードになり、世の中に良い商品や良いサービスがよりあふれていくようになるとすてきだと感じました。

 カルビーの鵜飼部長は「メンバーは、メーカーの商品開発担当者や、小売りで流通に詳しい方など、お菓子の専門家ではないが関連領域のプロフェッショナルばかり。リアルな場での議論が非常に参考になった」と振り返る。

 「ごほうびチ〜ズ」は、「うすしお」など定番3商品に次ぐ準定番商品を目指す。販売期間は8月5日から9月28日。首都圏ではロピア、マルエツ、サミットで、中部圏ではヤマナカ、ぎゅーとら、アルビスで販売する。約2カ月の販売データなどを分析して、カルビーが11月には定番として今後も売り続けるか判断する。