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冷凍食品の魅力を若い世代に伝えるために、あなたならどんな方法を取りますか?
(写真:PIXTA)

 フードロスの削減や忙しいときの手軽な食卓のもう一品に――。そんなニーズに応える食品といえば、賞味期限が比較的長く、手軽に調理できる冷凍食品でしょう。今回は冷凍食品をどのように広めていくかについて、味の素冷凍食品と一緒に考えてみましょう。

 その前に冷凍食品について少し学んでおきましょう。

 今回、ご協力いただく味の素が冷凍食品を初めて発売したのは1972年。ギョーザやシューマイ、クリームコロッケなど12品を発売しました。「家庭の食卓にのぼる頻度が高いが、手作りはしにくい」ものが選ばれたのだそうです。

 冷凍食品の歴史を振り返ると、64年の東京五輪でも選手村の食堂で野菜の冷凍食品が取り入れられました。一般社団法人日本冷凍食品協会(東京・中央)の調査によると、2018年の国民1人当たりの冷凍食品の消費量は22.9キログラム。10年前から20%近く増え、近年の消費量は右肩上がりが続いています。

 そもそも冷凍食品とはどのような特徴があるのでしょうか。

 味の素冷凍食品によると、短時間で一気に凍らせる「急速冷凍」がポイントになるそうです。短時間で急速に冷やすことで、品質を劣化させずに保存できるのです。冷凍食品は「セ氏マイナス18度」で保管するのが理想ですが、それは細菌や微生物の生育を抑えて腐敗を防ぐためでもあります。

 冷凍ギョーザの作り方はこうです。まずは、人の手で材料を切ったり洗ったりして下ごしらえをします。その後、みじん切りする機械でさらに細かく材料を切ります。そうしてできた具を独自の機械を使って皮に包み、蒸します。これでギョーザができるわけですが、ここから一気にセ氏マイナス30度以下に急速冷凍することで、冷凍ギョーザは完成します。

 今回は冷凍ギョーザを例に、どのように消費者に利便性や魅力を訴えるか考えてみましょう。

 ちなみに、皆さんは冷凍ギョーザの調理の仕方を知っていますか。

 冷凍食品といえば電子レンジで温めて完成というイメージがあるかもしれません。でも、冷凍ギョーザはフライパンを使って調理するのが一般的だそうです。レンジ用商品もありますが、味の素冷凍食品の冷凍ギョーザの売り上げの9割はフライパンで焼くタイプ。今回メンターを務める1人で同社の製品戦略部の谷口玲奈さんは「フライパンで焼くことでパリッと焼ける。油も水もいらないので失敗することもない」と魅力を語ります。

 一方で、谷口さんは今後の課題も話します。同社の冷凍食品の消費者は中高年層の主婦が中心です。発売初期に子供の弁当用に使い始めた顧客が多く、60~70代になっています。若い世代の需要喚起が今後の課題というわけです。

 今回はこの課題の解決に挑みましょう。どうやって皆さんのような若い世代に冷凍食品を広めていくか。2週間にわたって考えていきます。

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プログラムの進行予定

 お題は以下のように進んでいきます。

10月28日(月): 冷凍食品を利用しますか。どのようなイメージを持っていますか。利用する理由、しない理由とともに考えてみてください。
10月30日(水): ギョーザを食べたいと思ったとき、どのようなギョーザを選びますか。冷凍食品やチルド、外食などの選択肢から、理由とともに答えてください。
11月1日(金): 需要を喚起するために伝えるべき情報や手段のアイデアを挙げてください。
11月5日(火): 冷凍食品の付加価値を考えましょう。
11月7日(木): 冷凍食品を広めるためのアイデアをまとめてください。
11月8日(金): 講評