公共施設の設備として欠かせないトイレ。かつては「汚い」「暗い」といったイメージがつきまとっていたが、いまや商業施設における大事な集客の役割を果たしている。TOTOが消費者向けに実施した意識調査によると、飲食店のトイレがきれいだと79%の消費者がお店のイメージが良くなると回答している。
例えば、福岡市内にある「天神地下街」。改装時に女性用のトイレにメークを直しやすいように大きなパウダールームを設置したり、休憩スペースを設けたりした。女性が立ち寄りやすくなったことで、地下街の通行人数が増え、店舗の売り上げにも貢献しているという。
外国人観光客のトイレに対する関心も高い。TOTOが日本の観光地や周辺施設に求めることを150人に聞いたところ、「トイレが明るく臭くない」が無線LANの整備に次いで2位だった。
におい対策だけでなく、利便性を向上するための取り組みも進んでいる。世界遺産・厳島神社を有する広島県廿日市市で8月に完成したのが「TOTO宮島おもてなしトイレ」だ。この施設の特徴は男女共用の個室を備えている点。男女どちらの入り口からも利用できる。異性の子供を連れた親やトランスジェンダーといった人たちに配慮している。
清潔であることを前提にしながら、誰もが便利に使えるようにするには何が必要か。公共施設のトイレを例に改善策を考えてみませんか。


「オンラインインターン」では実名での投稿をお願いしております。Raiseのご利用に関する規約は日経ビジネス電子版有料会員規約でご確認いただけます。お問い合わせフォームはよくあるご質問の検索からご利用になれます。
プログラムの進行予定
お題は以下のように進んでいきます。2週間にわたって、皆さんの意見を募集します。
9月17日(火): | 公共施設のトイレを利用しようとして困ったことはありますか |
---|---|
9月19日(木): | 外国人観光客が困っていそうなことは? |
9月24日(火): | トイレで行列ができる要因は? 解決方法は? |
9月26日(木): | 混雑解消のポイントを考えよう |
9月27日(金): | まとめ |