日経ビジネスRaiseでは「空でできる地球に優しいこと」をテーマに航空業界ができるSDGs(Sustainable Development Goals)について議論を進めています。SDGs実現に向けてどのような取り組みが行われているのか、ANAホールディングスCSR推進部の杉本茂氏と鈴木美和氏に聞きました。

(聞き手は藤中潤)

ANAホールディングスCSR推進部の鈴木美和氏(左)と杉本茂氏
ANAホールディングスCSR推進部の鈴木美和氏(左)と杉本茂氏

今回のオンラインインターンでは、SDGsをテーマに議論をしています。ANAが実践しているSDGsの実現に向けた取り組みにはどのようなものがあるでしょうか。

杉本茂・CSR推進部マネジャー(以下、杉本氏):まずはSDGs7番目の「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と13番目の「気候変動に具体的な対策を」に取り組んでいます。二酸化炭素の排出を抑えた新しい機材を導入したり、石油に替わる代替燃料をどう導入していくかを検討したりしています。

 安全に支障がないと機長が判断した上でですが、着陸後に飛行機の2つのエンジンのうち1つを止めて地上を走るなど、燃料の消費を抑えるために現場も知恵を絞っています。また、エンジンをこまめに洗浄しているのも、その一環です。こうした燃料節減プロジェクトでは2014~16年度に200リットルのドラム缶約21万個分の燃料を節減することができました。

ほかの取り組みはいかがでしょう。

杉本氏:利用しやすい輸送システムの実現にも取り組んでいます。我々は車いすを改良したり、書かれている絵やメッセージを指さすことで意思を伝えるコミュニケーション支援ボードを活用したりして、障害のある方でも飛行機を利用しやすいような環境を整えています。

ANAが小学生を対象に行っている次世代育成プログラム「ミライつく~る」もSDGsの一環だそうですね。

鈴木美和・CSR推進部スタッフアドバイザー(以下、鈴木氏):SDGsの4番目の「質の高い教育をみんなに」にあたります。

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