「これから10年ぐらいかけて、ゆっくりと(民営化を)やればいいだろう」。2003年4月、総務省の外局である郵政事業庁が受け持っていた郵便や郵便貯金、簡易保険などを国の特殊法人である日本郵政公社に移管し、総務相として一つの改革を終えた片山虎之助は一息つけると思っていた。