銀行でジャンプする必要もない
何を達成したいかを考え、設計を逆算する。指の一本一本を全部細かく握力をつけて、ジャンプしてなんて。家とか銀行でジャンプする必要はないでしょ(笑)
防犯対策ですかね(笑)
孫:別に冷蔵庫の扉を開ける必要もない。それよりも窓口でコミュニケーションをした方がいい。だから削れるところを片っ端から削っていくんだよね。
何を最終的に成したいかというところから、逆算してコストと機能を絞り込む。ヒューマノイドという意味では、ペッパーの販売台数は断トツの世界一だよね。
筋肉労働者が稼ぐ部分は、筋肉を代替するロボットにどんどん置き換わっていく。筋肉を代替するロボットが提供する付加価値と、頭脳を代替するロボットが提供する付加価値がある。さらに今度は、心の部分まで慮るロボットには違う次元の感動があるんだ。
理念に基づいたテーマを常に考え抜く
ソフトバンクは300年成長していくために、平均すると30回くらいバトンを渡すことになる。
一番上に理念がある。多くの人々の幸せのためにという創業の理念がある。次に何を成すのかというビジョンがあって、どのように効率的にやるのかという戦略があって、それを具体的にどう実行していくのかという実行計画がある。このように順番がある。
我々は300年成長し続ける。世の人々に必要だと思ってもらわなければ、長く存続できない。必要だと思うことの対価が、報酬として還元されていく。
300年後の人々からも君たちの成果物はありがたいと思ってもらえるような理念、理念に基づいたテーマを常に考え抜いていかなけばならない。
米国通信事業の低迷や国内通信事業の成長鈍化ーー。ソフトバンクがかつてない経営課題に直面している。孫正義社長はこの難局をいかに乗り越えるのか。孫社長を徹底取材し、ソフトバンクの未来を占う。
Powered by リゾーム?