トランプ氏推薦の功罪

 トランプ氏が推薦の発言をする前に実施された世論調査によると、ペンシルベニア州の共和党予備選挙の有権者の間では、マコーミック氏がわずかにオズ氏をリードしていた。世論調査データ収集サイトのリアルクリアポリティクスが集計した平均値で見ると、マコーミック氏支持が21.8%、オズ氏支持が17.6%だった。

 支持率が彼らに次ぐ候補者は保守派のコメンテーター、キャシー・バーネット氏で10.6%。さらにカーラ・サンズ氏の10%と続く。サンズ氏は共和党の選挙運動に多額の寄付をしてきた人物で、トランプ政権ではデンマーク大使を務め、「保守派が信頼できる唯一の米国第一主義の候補」を自称している。

 予備選まで残り1カ月を切ったにもかかわらず、世論調査によると、ペンシルベニア州の共和党有権者の半数がまだ誰に投票するか決めていない。それゆえトランプ氏の推薦は、この激戦をさらにかき乱す可能性が高い。米広告調査会社アドインパクトによると、共和党の有力候補陣営と独立政治団体はこれまでに、合わせて4500万ドル(約58億円)を超える記録的な額を政治広告に注ぎ込んできた。

 トランプ氏の推薦が、草の根の共和党員に対するオズ氏の信認を高めると考えてよい理由はある。米フォックス・ニュースが3月に実施した調査によると、ペンシルベニア州の共和党予備選挙で投票に行く可能性の高い人の82%がトランプ氏を「好ましく」思っており、65%が「強く」支持している。

 しかし、懐疑的な者も多い。

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