NYTのマーク・トンプソン前最高経営責任者(CEO)によれば、料理や演劇、書評などの娯楽コンテンツの多くは当初、広告を募るために取り入れられたという。だが紙面から広告が消えても、読者は興味を失わなかった。

 それだけではない。最近の読者はニュースコンテンツにさほど関心を持たないし、面白がらない。SNS上で各政党の支持者が罵り合いを繰り広げていることも影響しているのか、ニュースから距離を置く人が多い。

 創刊当初から一面に大見出しを付けないNYTの控えめな紙面構成は「A Gray Lady(灰色の貴婦人)」と呼ばれた。そんな厳粛な紙面を、料理レシピやパズルは明るくした。そして今、インターネットが不安をあおる時代において、これらのコンテンツは再び人々にとって「心の癒やし」となっている。

 ワードルは役目を立派に果たしてくれるだろう。

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日経ビジネス2022年2月21日号 76~77ページより目次

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