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 損失をもたらす要因は、顧客を引き付けるための惜しみない販促策だ。iPhoneやPC機器が、正規店舗より格段に安い値段で販売されている。昨年5月には100億元(約1500億円)の割引キャンペーンを開始し、結果、同社の最大のライバルであるアリババ集団も追随せざるを得ない状況をつくり出した。

 2017年以降、こうした販促を含めて同社が営業・マーケティングに投じた資金は、その売上高に匹敵するか、もしくはそれを上回っている。今年第1四半期には、65億元(約975億円)の売上高に対して、営業・販促費は73億元(約1095億円)に及ぶ。ユーザーは割引や現金還元、くじ引きといったさまざまなインセンティブが注文時に与えられる。また同社が提供するゲームのプラットフォームに新たなユーザーを招待すれば、招待したユーザーには報奨金が与えられる。

ピンドウドウは創業3年後の18年7月に、米ナスダックに上場を果たした(写真=アフロ)

 ピンドウドウはこの莫大な出費の原資を確保するため、定期的に資本市場から資金を調達している。18年7月にナスダックに上場して以降、同年の17億ドル(約1819億円)を含む3回の資金調達ラウンドで合計33億ドル(約3531億円)を調達してきた。

 多数の買い物客を集めて売り手を引き付けることができれば、広告や販促目的で課金しやすくなる。広告収入はピンドウドウのビジネスの中核を成すものだ。昨年度の売上高全体のうち89%を占めるもので、ユーザーから得られる販売手数料をはるかに上回る。

 ピンドウドウのプラットフォーム上の販売店は510万店、19年度の平均広告費は5258元(約79000円)で前年度比64%増だった。

収益を上回る販促費

 しかし、この成長ペースが今後も続くかどうかは分からない。