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ツイッターがトランプ大統領の投稿に注意喚起を促すなど、政治広告に対する規制を強めている。だが同じSNS運営企業であるフェイスブックは、「真実の裁定者にはならない」と静観の構えを見せる。トランプ政権からの圧力を懸念しての判断とみられるも、従業員からの反発も大きく、同社は難しい立場にある。

フェイスブックがツイッターに比べて、政治広告に対する規制に慎重なのは、トランプ政権からの圧力を懸念している点も関係している(写真=ユニフォトプレス)

 IT(情報技術)業界では、大手同士が角を突き合わせることが相も変わらぬ光景となっている。PCが導入されたばかりの頃、米マイクロソフトのビル・ゲイツ氏と米アップルのスティーブ・ジョブズ氏は対抗心をむき出しにしていた。ビル・ゲイツ氏が実用主義者であるのに対し、スティーブ・ジョブズ氏はあくまでもデザインにこだわった。

 その後、ビジネスソフトウエアの分野では米オラクルのラリー・エリソン氏と独SAPのハッソ・プラットナー氏がぶつかり合った。2人が対立したのは、互いがあまりに似すぎていたからだ。

 最近ではSNSの分野において、米ツイッターのジャック・ドーシー氏と米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏の間で意見が分かれている。ドーシー氏が断食と氷風呂が好きな新人類型のカリスマであるとするならば、ザッカーバーグ氏は世界中の人々を緊密にすることを自分の使命と捉える絶対君主と例えることができよう。

 ドーシー氏はツイッターに投稿されたドナルド・トランプ大統領の最近の2つのツイートを「受け入れ難い」とし、警告ラベルを加えることを容認した。ザッカーバーグ氏とドーシー氏の個性と、政治に対する姿勢の違いがこうした動きに一定の影響を与えているのは間違いない。ツイッターはトランプ大統領が最近投稿したツイートを「誤情報」とし、もう一つを「暴力を賛美している」として、(事実確認するよう)注意喚起を促した。トランプ大統領はすぐさま反発。大統領令を出して、SNSに規制をかけると脅した。だがザッカーバーグ氏はそれよりも早くテレビに出演し、「自身は真実の裁定者になろうとは思わないし、ツイッターの動きに続くつもりはない」とした。