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フィンランドの通信機器大手、ノキアのCEOが6年ぶりに交代、ペッカ・ルンドマルク氏が同社のかじ取り役となる。ファーウェイやエリクソンなどといった、5Gをめぐる国際競争での出遅れをいかに取り戻すかが焦点となる。前CEOのラジーブ・スリ氏が手掛けた合併のシナジーを大切にし、強みを発揮できるか否かも成長を左右する鍵だ。

ノキアのトップ交代を発表する会見の場で固い握手を交わす、ペッカ・ルンドマルク氏(左)とラジーブ・スリ氏(右)(写真=ロイター/アフロ)

 フィンランドの通信機器大手ノキア は2日、最高経営責任者(CEO)の交代を発表した。「予定された通常の人事異動」としている。だがここ数カ月、世界の次世代通信規格5Gのモバイル通信網展開をめぐり、米国がノキアの強力な競合相手である中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)を採用しないよう同盟国に圧力をかけたにもかかわらず、ノキアは5Gにおいて支配的な地位を確立できていない。投資家や経営陣の間で不満が高まっていた。

 ノキアの元幹部の一人は「5Gをめぐる競争を10周のレースに例えるならば、ノキアは最初の2周でぬかるみに足をとられて出遅れた感じだ。成果の出し方をしっかり掌握できるリーダーが必要だ」と語った。

 ノキアは、主要なライバル企業であるスウェーデンのエリクソンやファーウェイに勝っていると、株主を納得させることができないでいる。