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香港の銀行最大手、HSBCがデモ隊の寄付金口座を閉鎖したとして攻撃され、店舗が閉鎖された。本店前にあるライオン像にもペンキが塗られたり、火をつけられたりするなど破壊対象となっている。抗議活動には中立的な立場を貫いてきたHSBCだが、事件に巻き込まれたことでイメージダウンは避けられない。

HSBC本店前のライオン像は、目玉が赤く塗られた(写真=AP/アフロ)

 香港の銀行最大手、英HSBCが1月2日、一部の店舗とATMの閉鎖を余儀なくされた。抗議活動を続けるデモ隊の寄付金口座を凍結したことが反感を買い、攻撃対象となったことが背景にある。

 クラウドファンディングで募金を集めていたデモ隊の支援団体「星火同盟」の口座を警察が凍結したことに関し、HSBCが協力したとして、非難の声が上がっていた。この件に憤慨し、同行施設への破壊行為を行った暴徒を私服警察が強硬に逮捕。それを受け、10カ所の支店やATMが閉鎖されることとなった。

 攻撃は香港ビジネス街の中環(セントラル)にあるHSBC本店にも及んだ。1月1日の夜、玄関前に置かれた同行のシンボルであるライオン像は、両目に赤いペンキが塗られ、くぼみ部分にはチラシのようなものが詰め込まれた。2体あるうちの1体には火がつけられた。