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紙製やプラスチック製の使い捨てカップに対し、世論が厳しさの度を増している。マクドナルドやスターバックスなどの米国企業は、この解決に数百万ドルの資金を投じ始めた。解決策は、カップを洗浄して使うか、リサイクル素材を使うか。ここに事業機会を見いだす企業が名乗りを上げる。

EU加盟国では、カップやふたなど年間4万トンが捨てられている(写真=picture alliance/アフロ)

 プラスチック製品に対する目が世界中で厳しさを増している。これを受けて、米マクドナルドと米スターバックスは使い捨てコーヒーカップに代わる、環境に配慮した製品の開発に数百万ドル(数億円)の資金を投じている。だが量産が可能な代替品にたどり着くまでの道は険しい。

 環境問題を重要な議題とする国連総会が去る9月に米ニューヨークで行われた。同総会に合わせて開催されたあるイベントでは、環境にやさしいパッケージを開発した6社がマクドナルドやスターバックス、ベンチャー投資家に向けて自社製品を売り込んだ。

 このイベントは、マクドナルドとスターバックスが「クローズド・ループ・パートナーズ」と提携してこれまでに1500万ドル(約16億円)を投じた大規模プロジェクトの一環として行われた。同グループは環境意識の高い企業などを投資対象とする投資家集団だ。イベントでは、人気テレビ番組『シャークタンク』に倣い、起業家が製品を投資家にアピールするスタイルを採用した。

 マクドナルドは昨年59億ドル(約6400億円)、スターバックスは45億ドル(約4900億円)の利益を計上している。これに比べれば1500万ドルは少ない。両社とも、研究開発費を割いて、環境に配慮したパッケージに追加投資していると話すが、具体的な金額については触れなかった。