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米国に尾を振るジョンソン氏

 ジョンソン氏は多少なりともトランプ大統領の「人質」として政権を発足させることになるだろう。ジョンソン氏はダロック氏を擁護することができなかったことで、首相になる前から英国の政策決定に米国の介入を許す結果となった。ジョンソン氏とEUとの関係はすでに冷え切っている。このため、同氏は米国に尻尾を振らざるを得ない。

 だがトランプ大統領からタダで助力を得ることなど誰にもできない。ジョンソン氏は合意なきEU離脱は回避可能だと約束しているが、トランプ陣営入りの対価として、合意なきEU離脱を求められるかもしれない。英国が合意なきEU離脱を選択しない限り、トランプ大統領は自らが望む米英貿易合意を達成できないからだ。反米主義者はかつて、英国は米国のプードル犬だと言った。今やジョンソン氏はトランプ大統領の愛玩犬として政権の座に就くリスクをはらんでいる。