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 保有する航空機が常にあちこちを行き来し、稼働し続けることで、初めて航空会社は採算が取れる。独コンサルティング会社のローランド・ベルガーは、50年までに10万機の旅客用ドローンが運航されるだろうとみている。米モルガン・スタンレーは、空では交通渋滞が起きないため、空飛ぶタクシーは8時間のシフトごとに、客を乗せて20マイルの距離を40回行き来することができると強気な見方をしている。

 もっと良い公共交通機関があれば、都会で自家用航空機を飛ばす必要はなくなるだろう。マンハッタンからJFK空港までヘリコプターが飛ぶのは、他の都市と違い、空港まで行く高速鉄道がないからだ。空港に向かう自家用車やウーバーのクルマの列が連なって、ロングアイランド・エクスプレスウエイ沿いの道路では大渋滞が起きる。タクシーなら50ドル(約5400円)で済むのに200ドル(約2万1700円)も払ってウーバーコプターに乗りたいというのには、こうした背景がある。