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サウジアラビアの国営石油会社アラムコが、純利益が世界最大であることを示す財務データを初めて公表した。しかし、事業の多角化に必要な投資額や政府への今後の配当支払いなど投資家が知りたい部分に疑問が残る。同社は将来の石油需要の減少を見込んで総合エネルギー大手への転身を目指すが、道のりは険しそうだ。

サウジアラムコが運営する石油精製所。川下への多角化を進めている(写真=Alamy/アフロ)

 サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは今回、これまで明らかにしてこなかった財務データを公表したといえるのかもしれない。その利益の額は、世界のエネルギー最大手のそれをかすませるものだった。しかし、同社が株式の公開を進めるならば、投資家にとってなお多くの疑問が残っている。