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中国青海省の地方融資平台「青海省投資集団」が、国内・海外向け社債の元金と利子の支払いを遅延した。デフォルトは回避したが、この種の国有企業には救済があると安心していた投資家心理への影響は大きい。融資平台による資金調達は地方政府の簿外債務となる上、中央政府の政策もからむため、安全評価は難しい。

 中国北西部に位置する青海省は、大半がチベット高原の草原地帯だ。先月、この金融危機のイメージとは程遠い地域にて、債務不履行(デフォルト)騒動が勃発した。

 中国国有企業の青海省投資集団が、国内外で販売した社債を期限内に返済できないという、予想外の事態に陥ったのだ。中国の国有企業が海外向けに発行した債券でデフォルトするのは、過去20年以上なかったことだ。

 今回の出来事は、中国国有企業のデフォルトの危険性を推し量るには、キャッシュフロー分析とともに、企業と政府のつながりがどの程度深いか、きちんと把握することがいかに重要であるかを教えてくれる。