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英国の欧州連合離脱やユーロ危機などから、欧州統合への動きは既に過去のものだと見る向きもある。だが1月に独仏両国が締結した「アーヘン条約」は、統合への歩みを続ける両国の意思を示すものだ。経済統合も欧州軍の創設も、現時点では困難だとしても、いずれ段階的に進んでいく可能性がある。

アーヘン条約に調印するマクロン仏大統領(左)とメルケル独首相(写真=AP/アフロ)

 ドイツの国境の町アーヘンは、オランダのマーストリヒトの近くにある。マーストリヒトは、現代の欧州において恐らく最も重要な条約が調印された場所として知られる。

 そのアーヘンで1月22日、ドイツのアンゲラ・メルケル首相とフランスのエマニュエル・マクロン大統領が2国間条約に調印した。