フジテレビの番組に出演していたプロレスラーの木村花さんが2020年5月に死去した。SNS(交流サイト)での誹謗(ひぼう)中傷に悩んでいたことから、このニュースは社会的議論を呼んだ。母で元プロレスラーの響子さんが、中傷のない世界を目指して仲間たちと活動している。話を聞いた。

リングの上で笑顔を見せる木村花さん(写真=ゲッティ=共同)
リングの上で笑顔を見せる木村花さん(写真=ゲッティ=共同)

花さんが亡くなられてから、加害者を告訴し、損害賠償請求訴訟を起こすなど、民事・刑事の両面で法的責任を追及しています。また侮辱罪の厳罰化に向けて署名を集めるなど、誹謗中傷の根絶に向けて闘っています。活動の原動力は何ですか。

 加害者はSNSを使って軽い気持ちで誹謗中傷しているのかもしれませんが、被害者本人やその家族など周囲の人たちだけでなく、ときには加害者自身の人生も壊れてしまいます。私は二度と同じ悲劇が起きてほしくないとの思いで活動しています。

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